昨日夕方歯医者の帰り広瀬川の分流に立ち寄ったのですが、サケの姿は見えませんでした。しかし、帰宅したら子どもから分流にサケの死骸が一つあったといわれ、ケータイの写真を見せられました。確かにサケの死骸です。
それで今朝8時頃(今日も休みでしたので)長靴をはいて川に行って見ました。サケの死骸は分流の下流域、岩盤のところにあったというので、岩盤に降りて下流に歩いていくとありました、サケの死骸が。70センチはありますか。もう既に目は抉り取られています。カラスかトンビのせいでしょうか。
その顔の表情からは無念さが滲み出ています。折角ここまで遡上してきたのに、亡骸をさらすことになったと。可哀そうにようやくここまで遡上してきたのにと悲しんでいると、下流域でバシャバシャという水音が聞こえました。鳥か?と思いました。鴨の親子が広瀬川には居るもので。
しかし、違っていました。
何となんとナント、サケだったのです。サケが、ここに遡上してきたのだと訴えている感じで、水音を立てて教えてくれたのでしょうか。岩盤の川底ですが、水量がないために体の半分は川から出ています。でも勇壮ではありませんか!!逞しさを感じませんか??尾びれを振って必死に上流に向かおうとしています。
下の写真を見れば分かるように、本当に浅いでしょう。サケにとっては必死です。
奮闘努力してようやく分流の右岸側少し水量のある深み、岩盤の溝に到着しました。ここでしばしの休憩です。よっぽど疲れたのでしょう。私が近付いていっても逃げようとしません。サケの下半身が傷ついたのでしょう、白くなっています。
どれくらい休んでいたでしょうか。長いような、そうでもないような気がしますが、意を決したサケは上流を目指して泳ぎ始めました。
思わず叫んでしまいました。そうだ、もう少しだ、ガンバレ!挫けるな!上流を目指せ!止まるな!
かくして今年もようやく広瀬川の分流にサケが遡上してきました。たったの1匹ですが。せめてつがいのサケにしたい、なってほしいと思います。
もう少し水量が増えて、気温も低くなってくれればもっと遡上してくれるのかも。夕方から雨が降ったのですが、まだこれでは少ないです。
せめてできることということで、本流から分流への入り口となるところの石をどけたりしてサケが遡上しやすいように流れをつくってきました。