鮎と戯れて・・・魚族に感謝

東北地方を中心とした短い夏のあまり多くない鮎釣りの記録。家族に感謝して。近くの広瀬川の環境等にも拘るも、オフは時事問題も

小さな卒業式

2011-03-24 20:07:17 | お知らせ

 今日は余震が少なかったなと思った矢先、また揺れました。

 それでも人々の生活は続きます。子ども達も成長しています。

 今日地域の小さな小学校での卒業式がありました。いつもなら来賓の数も多いのですが、さすがに大震災の後ということもあって、残念ながら少なかったのは寂しい限りです。

 でも19人の子どもたちは、仙台の、宮城県の、日本国の宝19人の子ども達は、保護者や在校生らに見送られて小学校を巣立ちました。

           

 本来なら十分な予行演習をし、子ども達に感動を一杯与えようと厳かな中にも思い出に残る楽しい企画を考えていたのでしょうが、地震のために、余震が全く収まらないために、一箇所にたくさんの人たちが永くいることは好ましくないということで、実際の卒業式は必要最小限の儀式のみとなってしまいました。

 式辞の中で、話が地震の被害者のことに及ぶと、校長先生は声を詰まらせていました。

 この小学校は第24回目の卒業式ということでしたので、開校して30年くらいということになりますか、そんなにも古くはないと思うのですが、校舎のあちこち、とくに階段の踊り場付近のつなぎ目は全てにひびが入っていました。

 そしてここ、2階の放送室の廊下側の壁は鉄筋がむき出しになっていました。よっぽど強い力が働いたのでしょうか。

  

 広い校庭が自慢だった(縦に100メートルとれる)のですが、校庭に亀裂が入り、日々拡大しているといいます。

 

 今回の大震災では、話しを聞けば聞くほど身近なところでの被害が一杯出ているようです。ややもすれば大津波の被害ばかりに目を奪われますが、それぞれの人が各家庭で大小の被害を被っています。でも、人的な被害ではないので、津波の被害と比べようもないので、人的な被害がなかっただけよかったとそっと心の中で思っているわけです。

 今回の地震は、東日本大震災、東北地方太平洋沖地震、東北関東大震災とかいろいろ言われていますが、一体人的な被害はどれだけになるのでしょうか。また経済的な被害は何兆円になるのでしょうか。9千人以上の死者がでているようですが、平気で9千人と一括りに言ってしまう感覚が恐ろしいです。それだけの人がほんの30分から1時間の間に亡くなってしまったのです。もっともっとそのことに思いを馳せ、想像力を働かせて一人一人の死について考えてみることが必要ではないでしょうか。感覚が麻痺しないようにしたいと思っています。


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