鮎と戯れて・・・魚族に感謝

東北地方を中心とした短い夏のあまり多くない鮎釣りの記録。家族に感謝して。近くの広瀬川の環境等にも拘るも、オフは時事問題も

大寒に思い、考える

2013-01-20 21:25:26 | 思いつくまま

  この前といっても今週ですか、大島渚映画監督が80歳で亡くなり、また元横綱大鵬も72歳で亡くなりました。 

 大島渚監督の作品では、「愛の亡霊」 「戦場のメリークリスマス」 「御法度」ははっきりと見た記憶がありますが、他の映画ははっきりしません。 取り立てて何か言うべきものがある映画とは感じませんでした。 映画というよりは、奥さんが小山明子という美人の女優さんだったことと何かの発表会か公演会のあとのステージで野坂昭如に殴られ、マイクで殴り返したということのほうが印象に残っています。

 大鵬については不世出の大横綱といってもいいですが、それにしても朝日新聞の取り扱いが大きいのにはびっくりしました。大学入試センターの試験問題と回答が何面にもわたり掲載されたのにもかかわらず、です。 一面に写真入りの記事、天声人語でも扱い、社会面にはたくさんの写真とともに記事や各界の人のコメントが掲載されていました。

 私の子ども時代は”巨人・大鵬・卵焼”の時代でしたが、大鵬はあまり好きではなかったな。 なぜか、単純に””強すぎたから””です。どちらかと言えば柏戸を応援していたかな。 柏鵬時代のあとの世代、「北の富士」とか「玉の海」の時代の方が面白かったように思います。

 とくに「玉の海」横綱、四股名は最初は「玉の島」だったですね。 この「玉の島」が好きでしたね。小さい力士でしたが、いかにも相撲取りという体格で、強かったのです。面構えがよかった。でもあっけなく病気で亡くなってしまったのですね。細菌性の病気だったでしょうか。これからというのにとても残念でした、がっかりしたものです。

 

 きょうは大寒、もう1月も下旬に入りました。 幕の内も足早に通り過ぎてしまいました。この寒さ。冷え込みはいつまで続くのでしょうか。 寒い冬の年の夏はどんな天気になるのか、それも大いに気になるところです。

         (夕方の南西方向の様子です)

 

            (サッカーの練習のようです)

      

 気になることと言えば、今月12日の朝日新聞の文化面で「終わりと始まり」という池澤夏樹さんが担当しているコーナーがあるのですが、これが ”考え” させられました。

 見出しは、「『思い』と『考え』の間で  軽い言葉 軽い衆院選」 です。

 ・・・・。 今、気になっているのは、みんなが「考える」より「思う」でことを決めるようになったことだ。五分間の論理的な思考より一秒の好悪の判断。  ・・・(例として、大阪市長橋下徹の感情的な反発をあげて)・・・。  SNSが一人一人が発言することを容易にした、ということもあるかもしれない。それは「思い」であって「考え」ではないことの方が多い。システムはそれを束ねて増殖させる。「思い」に自信がつき「考え」を排除する。時には多くの人が手近に敵を見つけて叩くというゲームに熱中する。 そしてすべてが軽くなる。「国土強靭化計画」というスローガンの軽さよ。  ・・・  。言葉がコンクリートより軽くなっていいのだろうか。

 ここで池澤さんが言っていることは、今回の総選挙にあたって、国民はじっくりと『考え』て投票したのではなく、『思い』で簡単に判断して決めているとしか考えられないが、それでいいのかと問いかけているものと考えますが、私はこれを自分自身のこととして考えさせられました。極めて卑近な例で恐縮ですが、このブログの文章の書き方に置き換えて考えさせられたということです。

 この頃のブログでは文章は少なくなり、(瀉心?)写真ばかりが目につくようになりましたが、それでも文章を書いています。 ですます調、である調を装ってはいても、「・・・と思います」とか「・・・と考えます」という終わり方が多くなっていると思います。 無意識的に断定調を和らげたいという気持ちがそうさせているのかもしれません。

 厳密に「思う」と「考える」を区別しているわけではなく、「思う」だけが続くのは文章として好ましくないというだけの理由で、「考える」という言葉を使ったりしているわけです。 私としても「思う」よりも「考える」という方が、結果はべつとしてもすこしでも論理的に判断していこうという気持ちが働いていると考えます。 

 つまりはもっとものごとを突き詰めて論理的に判断しろ、そうして書けと言われているように受け取ったわけです。 これはマジに辛いことですね。 書きなぐるということが出来なくなる。時間をかけて書いていかなければならない。

 そう考えていくと、個人のブログとはいってもなかなか生半可には書けない、いい加減に書いているつもりはないですけど、正直なところ今日は気が進まないなあと思うことがあっても、折角続いている継続性をこれからも維持していきたいと思ってしまい、片手間で手を抜いて済ましてしまったりしたことももちろんありますし、・・・・・。 悩ましいところです。

 でも、池澤夏樹さんの言っていることは、真摯に受け止めたいと思っています。 (「受け止めます」というべきか、「受け止めたいと考えます」と言えなくもないし、「思う」とか「考える」という言葉は便利ですので、今後ともついつい深く考えないで使ってしまいそうです。

 


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