いい天気です。今は。 快晴なれど雨が降ったりもして、全く一定しない困った天気です。もう少しピリッとせよと言いたくなります。これは自分自身にも言えることなのですが・・・・。
(午前9時10分頃)
川向こうの宮城県美術館で開催中のRenoir ルノワール展に夫婦で行ってきました。行こう行こうと思いつつもなかなか行けなかった展示会、展覧会ですが、ようやく行けました。
感想はよかったです。思ったよりも描かれている人たちはふくよかな女性が圧倒的で、そこに好感が持てました。 それと淡い色彩の妙とでもいうのですか、なんか日本人に合っている画家なのかもしれません。
有名なのは上の2枚の写真の絵なのかもしれませんが、私が一番気に入ったのはこれです。 『ピンクと黒の帽子を被る少女』 です。 制作年は1891年頃、技法素材は油彩・カンヴァス、寸法は40.6×32.4センチ、所蔵はメトロポリタン美術館です。 これが一番語りかけてくるようで、感性と一致しました。
その後県民ギャラリーで開催中の「第22回宮城平和美術展」も一通り見てきました。 というのも知り合いの人が2点出品しているからです。かれの静物画が気に入りました。いままであまりそういう絵はなかったように思いますので、新境地を開いたのかもなんて思ったりして見て回りました。
午前中二つの展覧会を見て感じたことは、絵の上手い下手ではなく(その資格はないので)、大きな違いは額ですね。 ルノワール展の絵画ひとつひとつの額の存在感というか、それぞれ異なる額を使っているのですが、額と絵がマッチしていて相乗効果でさらに絵がよく見えるという関係になっているのではないか、そんな風に感じました。
ルノワールの額はひとつひとつが風格と重みと落ち着きがあるのです。変かもしれませんが、私はある意味絵よりもそれぞれの額について注意しながら見ていました。とっても見応えのある額、額、額でした。
芸術鑑賞をした後は美術館内のレストランで早めの昼食を摂ってきました。
仙台牛を使ったハンバーグ定食です。カレーライスにしたかったのですが、今夜の我が家の食事がカレーなので、奥方からカレーは止めるように言われたからです。
レストランで待っている間に見た地元の河北新報の記事です。朝日新聞にも記事は載っていたのですが写真はありませんでした。
フクシマから避難した横浜の小学校でクラスの子どもたちにたかられ、いじめに遭った児童(今は生徒)の手記です。
『今、僕は楽しく生きています。 一日一日前向きにいれば何とかなります。 だから、つらいことがあっても自殺を考えないで下さい。 もし自殺したら何があったかほかの人に伝える事も出来ない。 それに今は学校に行きたくないなら、僕みたいにフリースクールみたいな場所もあるから、そこに行って勉強するのもいいです。 環境になれなくてもゆっくり自分のペースでなれればいいです。 だから自殺は考えたらダメ。』
小学校のとき、震災でたくさんの人が亡くなったから、死ぬことはしない、と書いた子どもです。 よく耐えてここまで来たものです。たくさんの辛いことがあったことでしょうが、それを克服して前向きに生きようとしています。 私としてはえらいなあとしか言えません。大変だったろうに。
まもなく6年となる東日本大震災関連の記事も目に留まりました。河北新報の記事です。
余震の回数です。 貴重なデータではないでしょうか。
2011年3月11日から2012年3月10日の一年間で 8112回 も地震が起きたのです。一日あたりにしてみると、22.2回です。 よくもまあ揺れたものです。 これでは毎日揺れているように感じたのも無理はありません。地震酔いには参りました。
2016年は784回ですが、それでも東日本大震災前と比べると 3,5倍くらいの回数となっています。一体いつまで続くのでしょうか。
3月11日が近付いてくるとどうにも落ち着きません。自分自身の問題でもあるし、日本全体の社会の問題でもあるし、これでいいのかと自問自答してもすっきりしません。社会に腹の立つことは多いし、不甲斐ない自分に腹が立つし、・・・・。また天気は曇ってきましたし、・・・・。
今は「2時46分」を過ぎて2時54分となっています。
(前に紹介したところとは別のところのネコヤナギです)
水仙です。