鮎と戯れて・・・魚族に感謝

東北地方を中心とした短い夏のあまり多くない鮎釣りの記録。家族に感謝して。近くの広瀬川の環境等にも拘るも、オフは時事問題も

さすが、村上春樹

2020-12-27 14:06:10 | 思いつくまま

 

午前中は気温が上がりませんでしたが、お昼過ぎからはきのう以上に気温も上がり、明るくまぶしくなってきました。

 

眩しいといえば、これですね。きのうのフィギュアスケート全日本選手権です。ショートでは103.53でトップ通過、きのうのフリーではまさに圧巻の長州(笑)ならぬ聴衆観客を圧倒するかのような演技でした。

 

あれで4分ですか。こちらとしてはとっても長く感じられました。失敗するはずがないとは思いつつも、ジャンプが成功するたびに早く終わってくれ、失敗無いままに早く終わってほしいと願いながら見ていました。

 

なにがサルコ―でなにがループ、アクセルかは分かりませんが、すべてのジャンプがとってもきれいでした。流れるような一連の動きには感心を通り越してうっとりとして見ていました。

     

そしてフリーでは断トツの200点越えの215.83です。合計で何となんとナント 319.36点です。まさに独壇場でした。宇野昌磨も鍵山某も敵ではありません。まさに向かうところ敵なしの孤高に立つ一輪の輝ける星、希望の星です。

 

おめでとう、羽生結弦選手!!まだまだいけます。健康管理に十分注意してもっともっと高みを目指してほしいですね。でも、楽しむことも忘れずに!

 

 

そうそう、きのうのBSフジ夜7時からの「辻井伸行 世界音楽紀行」をご覧になりましたか?最初の方は見られなかったのですが、1時間後から見られまして、9時以降の分は録画してきょう見ました。

 

数年前にも彼のことをやった記憶がありまして、そのときもすごいなあと感心しながら見ていたのですが、ここまでくるとすごいなんてものじゃないですね。その意気を超えています。まさに神業に近いといっていいのでしょうか。

 

最後がベトナムの訪問でした。ハノイでか、民族楽器を伝承していく音楽院のみなさんと交流していたのですが、その時に彼らが民族楽器で辻井さんが作曲した「それでも、生きてゆく」を演奏してくれました。

 

それを聞いて感動した彼はピアノで同じ曲を演奏し始めると、途中から民族楽器のみなさんが合わせてくるのです。そして見事な合奏です。曲も素晴らしいし、音楽を通しての交流も素晴らしい。

 

その場面を見ていて、音楽を聴いていて、なぜか自然と涙が流れてきました。いい番組でした。

 

ダイアモンド・オンラインでの村上春樹さんの発言抜粋です。たくさんのみなさにも読んでほしくて、引用させていただきます。

『 僕は学者だとか芸術家だとかいった仕事をする人は、どちらかというと浮世離れしていなければならないと思っています。片足は地面に着いているけれど、もう一方の足はどこか別の所に突っ込んでいる。それぐらいじゃないと、そもそも学者や芸術家にはなれません。

そしてこういう人の意見は、世の中にとっても大事なのだと思っています。「一歩、向こう側」に足を置いている人の意見がね。なぜならそういう人の意見は必ず、「固まった意見」に風を吹き込むのですから。つまり、政治家のような人が発する、世の中の「ある種の総体としての意見」を崩すわけです。

だからそれを「総体の意見とは違うから」とか、「現実離れしているから」とか言ってどんどん排除していくと、世の中が固まってしまいます。

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だからとんでもないことを言う人が発言権を奪われ、排除されてしまうというのは、大変まずいことだと思う。学術会議に総体の意見とは異なる何らかの問題があっても、むしろ問題があるからこそ大事にしなければいけない。

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まず一つ大きいのは、政治の質が問われているということです。コロナのような事態は初めてのことですから、政治家が何をやっても、間違ったり、展望を見誤ったりすることは避けられません。そういう失敗を、各国の政治家がどのように処理したかを見比べたら、日本の政治家が最悪だったと思います。

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自分の言葉で語ることができなかった。政治家自身のメッセージを発することができなかった。それが最悪だったと思います。

こんな混乱ですから、人が間違ってしまうのは当然のこと。ならば、「アベノマスクなんて配ったのはばかげたことでした」「Go Toを今やるのは間違っていました」ときちんと言葉で認めればよいのです。国民も「間違うことは仕方がないよ、これからちゃんとやってくれればいいよ」と思うはずです。

それなのに多くの政治家は、間違いを認めずに言い逃れするじゃないですか。だから余計に政治に対する不信が広がっていくのです。そういう、日本の政治家の根本的な欠陥がコロナではあらわになった気がします。

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日本人であれば、田中角栄さんは話がうまかった。どこまでが本心か、よく分からないところがありましたが。

こういう人たちと比べると、今の多くの日本の政治家はどう見ても、自分の言葉で語ることが下手です。今の総理大臣だって、紙に書いたことを読んでいるだけではないでしょうか?

元々日本人には、周囲を見ながら話をして、全体から外れるようだとたたかれてしまう面があります。こういう中でどう発言や表現をするのか。これは政治家の問題でもありますし、同時に、表現を仕事とするいわゆる芸術家の問題でもあるのです。 』


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