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久々の本紹介。
新田次郎著「八甲田山死の彷徨」。同じ作者の「剣岳」が映画で公開された頃に古本屋で見つけ購入。読み始めは軍隊の部隊名などが難しく果たして我が平和ボケの脳ミソで読み進められるかと心配だったが次第にグイグイその世界に引き込まれてしまった。
結末はある程度は分っていたが軍国主義時代のはかなくも意味のある無理な山行を想像するとやはり遊びで山に登っている私とはかなり違う状況だというのはすぐに理解出来た。
そして死に直面する極限状態。最期を迎える様子などは読むに耐えない部分もあるが目が離せない。
つくづく遊びで山登りに行く身でよかった、というか申し訳ない、というような複雑な思い。やはり万全の装備が必要ということだけはしっかりと理解できた。