雀の群れに混じった、ちょっとリーダー的存在の一羽の白い鳥。
その鳥を私はスイミーと名づけていつか写真に撮ってやろうと思っていた。
「スイミー 小さなかしこいさかなのはなし」という本があって
確か子供が小学生の低学年の頃の読んだ本か教科書か
定かではないけど、私自身も好きでお話だった。
オランダ出身の絵本作家レオ・レオニ 作の名作絵本で
他の仲間と違い一匹だけ真っ黒な小魚・スイミーが、
仲間たちと協力し合って 自分の何十倍もの大きさの魚に立ち向かう勇気と友情の物語。
そんな絵本で白い鳥スイミーと勝手に命名していたのだが
いつも茶色い雀の真ん中にいる白い鳥スイミーはとてもすばしっこくて
なんと言う鳥なのか気になって仕方がなかった。
野鳥なんだろうか、それとも飼い鳥だったのか。
よく都会ではペットだったセキセイインコが逃げ出し
群れを成して野生化してるって話も聞いた事がある。
何十羽もの色とりどりのセキセイインコが電線に止まってる様子を
テレビのニュースかなにかで見たような気がする。
飼われていた小鳥は逃げ出してしまったら戻り方も分からずに
餌も自分で見付ける事も出来ないし、大きな鳥に狙われでもしたら…。
生き延びて野生化するなんて事は千に一つも難しい話ではないかと思うのだが
ひょっとしたら白い鳥スイミーは、そんな千に一つの小鳥だったのかもしれないと
ヒメとの散歩で見かける姿に、ちょっとばかり感動なんかを覚えたりしていた。
ところが最近、白い鳥スイミーが我が家の庭に出没している。
いつもの群れの雀達は居なく一羽だけで梨に止まってみたり
庭の片隅を歩いてみたり…あの雀の群れたちは何処へ行ってしまったのだろうか。
心なしか寂しさを感じさせる白い鳥スイミー…上手い具合に写真に撮る事ができた。
文鳥にしてはクチバシの形が違うような、十姉妹にしては大きいような。
白いセキセイインコ?…やっぱり違うみたいで、なんと言う鳥なんだろうか?
もしかしたら、アルビノのスズメだとか、だが良く見ると体つきが違うような気もして…。
アルビノとは先天性白皮症といい、皮膚の中のメラニン色素が無いれっきとした病気で
これは生物界に広く出て、色んな生き物がこのアルビノ体質で生まれてくることがあるらしい。
よくニュース等で報道されている「白い生き物」はほとんどコレに当たるようだ。
調べたが結局分からずじまいで、飼い鳥だったにしては鋭い面持ちのスイミー。
今度我が家の十姉妹の餌でも撒いてみようかと…。
っていうか、白い鳥スイミーって何者なんだろう??
ただ魚のスイミーと違うのは、自然界での白は目立つので天敵に狙われやすい。
確かに白い生き物が長く生存する確立は低いという。
ラッキーバードなのにね…。
という事で白いハルジオンの花をUP!