あんな話こんな話

会津生まれの会津育ち…三匹の猫と柴ワンコや家族に囲まれ、家庭菜園に勤しみ都会には住めそうにないローカルな私の日常。

施設でのばぁちゃんのお部屋

2008-05-30 22:30:38 | 介護
また一週間が過ぎる…一日の時間は決まっているのに
どうして一週間、一ヶ月が、こんなにも早く過ぎてしまうんだろう…。
この間 ばぁちゃんの所へ行って来たばかりのような気がするのに。

思えば、施設にお願いをして、もう2ヶ月もとっくに過ぎてしまった。
初めの頃はまだ肌寒い日が幾日もあったが、心配されていた体調不良もなく
思いがけず順調な滑り出しで始まった ばぁちゃんの施設生活。
あれから季節は変わって、すでに小満も過ぎて初夏ともいえる季節になった。



私はといえば、プリンだとかゼリーだとか…
あ、ヨーグルトは朝食に出るようなので持っていかないが
最近はそこに水羊羹などが追加される様になり
一週間に一度は顔を出して来るようにしている。

中には預けっぱなしで顔も出さない家族もいると
施設では出来る限りお世話をするけど、家族のようなわけにはいかないって話だ。

まぁ 私の場合、帰りの寄り道なんかも楽しみだからだったりするのだけど。

先日 行った時にはお部屋が変わっていた。
いつも中部屋の一箇所だけにしか窓がなく、何となく薄暗いような部屋で
だからいつも蛍光灯が点いているのだが、ちょっと認知気味の入居者が消してしまう。
すると職員がまた点けて…と、最後には消さないでくださいね~と泣きを入れる始末(苦笑)
そんな…ベッドが3個ある部屋だった。

いつもの部屋の前に行くと、名前のプレートがないので
名前を探しながら歩いていると、職員さんがお部屋が変わったんですよ。
って案内してくれたのは、ベッドを斜めに立てかけると眼の前が窓になっていて
とっても明るい感じの部屋だった…。

相変らず面会へ行っても知らん顔のばぁちゃんだが
眼の前の窓越しに見える新緑の山々は、ばぁちゃんの実家に似ているねぇ~と
なんだか表情が出たような気がして…山菜採り好きだったもんね。
春になると秋になると…いつも山へ山菜だとかキノコ採りに行っていた。
そんな山を思い出せないかな~窓越しの山は。


目に青葉山ホトトギス初がつお…かな。


ちょっと見渡せば、いろんなお年寄りが生活している。
車椅子に乗ってオシボリをたたんで手伝いをしていたり
テレビを見たり、杖や手すりに掴って歩く人。
職員さんに手を引かれてトイレに行くのだろうか
部屋を出たり入ったり、すべてのお年寄りが思い出を背負って…。

誰にだって若い時はあったのだ。

この間に行った時には、あっちこっちに内出血の痕があった。
元気な左手でイタズラしちゃってるみたいで
充分に気をつけてるつもりなんですが申し訳ありません。って言ってたけど
今回はその痕もきれいになくなってたし、あと何ヶ月かこのままでいてくれればって思ってる。

自宅じゃないって事分かってるんだろうか。
チラっと私を見ては目をそらして…ホントごめんな。 ばぁちゃん。
今はのんびりと楽させてもらってるけど、それはばぁちゃんの犠牲のうえにあるんだよね。
もう少し…あと何ヶ月かな、また元のようにばぁちゃんとの生活に戻れるけど
すっかり楽を味わってしまった私に、前のように介護出来るかなぁ~^^;

ちょっと微妙なところなんだけど、頑張るからね!


という事で我が家に咲いた、雨に濡れたミヤコワスレの花をUP


ミヤコワスレ(都忘れ) 花言葉 望郷 しばしの憩い、尊い愛、別れ



コメント (34)
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