一昨年の事、会津に来られたマオさんにいただいたフウセントウワタの種。
さっそく去年の春に蒔いたところ、次々と目が出て
たくさんのフウセントウワタの花が咲いた。
去年の8月に咲いていたフウセントウワタの花
やがて白い花を咲かせて、花とは想像もつかない形の実が生り
実の周りにはイガイガがあるけど、触っても痛くもなく
いったい中身はどうなっているのだろうか?
そんな思いで実を割ってみたけど、種らしきものは見えなくて
もう少し実が成熟しないとダメなのか…しばらく放っておいた。
雪の降る少し前に写したフウセントウワタの実
が、しかし季節は秋になり冬を迎えようとしても
大きさは増したものの、成熟する様子もなく
そのうちに雪に降られてしまったので
根元から切って家にある花瓶に挿しておいた。
家の取り込んだフウセントウワタ
以前いただいた時の種はまだ残っているので
最悪種が出来なくても、今年もまた植える事は出来ると
実のドライフラワーでも良いかと思っていた。
でも、段々とフウセンも萎んで来て…あんまり見た目良いとも思えずに
そのまま部屋の隅で葉っぱが枯れて落っこちたり…。
ある日…ふと気がつけば、萎びた風船に割れ目が見られて
中から白い糸のようなものが見え始めた。
シメタ! 種が出来たに違いない♪
シワシワになり始める。
少し割れ目が見られる
徐々に割れ目が広がりつつある
完全に乾いてカリカリにならないと種髪はしないんだね。
そう思ってしばらくして見ると、風船が割れて中から絹糸に黒い種。
あれ、これってどこかで見た事があるぞ!!と
そうそう、ガガイモの種髪に似てるんだ。
おおっ、種髪が始まりはじめる。
ふあふあと絹糸のよう…。
種の部分から広がり始める。
調べてみるとフウセントウワタはガガイモ科の植物の1種だった。
実が風船のように膨らんで光沢のある種髭を持つ種が出来る事による名前で
南アフリカ原産で日本に渡来したのは、70年ほど前とのことで
比較的新しい花のらしい。
蛍光灯の光でキラキラの糸
フウセントウワタの種子の長い毛は、はじめ細長い爪楊枝風に固まって
取り出しておくと15分ほどで右のように広がり
握ってみると軽くて弾力があり、綿よりも腰はあるけど
収量が少ないから実用には向かないようだ。
それでも家の中にいてフウセントウワタの種髪が見られるとは!
こんなにフウセンがあるのだから、長い間種髪の様子が見られる♪
そして、出てきた種は袋に入れ取り置き、また今年も蒔いてみようと思っている。
という事でフウセントウワタ花のアップ写真をUP!