津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■細川姓なれども・・何方?

2019-12-25 11:45:12 | 歴史

 寛永時代までの事だが、細川姓を名乗る方が二人居り、これが何者なのかがよくわからない。
二人とも「殿」と敬称を以て扱われているから、一族であろうと思われるが、どんなに探しても見つからない。

一人は細川七左衛門だが、この人の記録は結構残っている。ブログでも何度か取り上げた。
   ・細川七左衛門殿
   ・肥後入国のお供
   ・於豊前小倉御侍帳
   ・謎の細川出雲・七左衛門兄弟
   ・貴重な花押           等々である。

いま一人は細川清左衛門、「寛永元年十月廿ニ日・万日帳」に登場している。
朝鮮信使の迎接に携わっていることが判る。こちらも御覧の通り「殿」と敬称で紹介されている。

何方か御存知であれば、是非ともお教えいただきたい。喉につかえた小骨がいつまでも取れない・・・

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■「阿部茶事談」(09)釈文

2019-12-25 07:30:52 | 史料

09              可申上心底成けるか御足を戴せ申殉死頼有
      けれハ御免なし 押返し戴被申候御免
      被成候 殉死の時老母妻女暇乞候時平に酒を
      好被申候故何連も酒を進め盃事濟 長十郎
      申けるハ此中の心遣尓草臥たり切腹前尓少し
      休息いたさんとて座敷ニ引籠り昼寝致
      し熟睡 時移りけれハ老母被申けるハ長十郎
      ハ少しの間休息と被申けるが最早時刻も移り
      切腹延引セハ臆したりなんと悪口尓あハん
      も如何早く起し給へと長十郎妻女尓被申ける
      誠尓左様成りとて長十郎休息の所へ至り不怪
      御熟睡母様遅く成候起しまし候へとの
      仰也御起被成り候へとけれハ長十郎目を覚し
      少の間と思ひ酒尓酔其上此中の草臥故か
      能熟睡して気力を得たり いさ用意セん
      とて心静尓諸事取仕廻潔ヨく殉死せら連
      しと也
      津崎五助ハ御犬牽也 御放鷹の折柄野方ニ
      而甚御意ニ叶ひける故尓平日御懇意なれハ
      此節御高恩難黙止とて願て御供申上ける
      に御中陰果の日五助ハ浄土宗成けるに田端の
      旦那寺尓て平日御鷹下尓牽ける犬をも連

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■近い将来に

2019-12-25 06:47:59 | 徒然

 「くずし字チャレンジ」というサイトがある。AI時代となり、いよいよくずし字が簡単に読める時代が非常に近いことを窺わせている。
注目していきたい。
つい二三か月前までは、木版物がよめるようになったと聞いた。
古文書の文字の形態は「くずし字用例辞典」に収容されているくらいの話ではない。

悪筆も含めて膨大な数になろうから、サンプル集めが大変だろう。
武家文書のみならず農民・商人の文書など手つかずの読めない文書が手元にあるから、お届けしようかと思うくらいである。
一文字一時間はまだよい方で、一日がかりになる時もあるし、お手上げになる文字も多い。
これがたとえ7~8割でも読めることになれば、あと2割に集中すればよいからこれは助かる。
例えば熊本大学永青文庫センター所管の「永青(北岡)文庫」の膨大な文書類の解読なども大いに進むことだろう。
長生きしてその成果を確かめたいものだ。

さしあたって私としては、今お預かりしている「Y家系譜」なる古文書の進捗が予定の半分にも達していない。これを何とかしなければと頭が痛い。

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