いつも思う事だが、花押の筆順がよく判らない。この花押は先にご紹介した「林平格」氏のものである。
非常にユニークなデザインが際立っている。まるで昆虫か何かを思わせる。伊達政宗の「鶺鴒」の花押を思い出した。
■なんでも鑑定団「細川忠興宛 伊達政宗書状」
古文書の中では、「書判」とか「判形」とか表現されているものがこれである。
印鑑が普及するといわゆる「印形」へと変って行くが、例えば回覧される重要書類の閲覧の証として、書名・花押がならぶ文書など壮観である。
手紙の最後に自分の花押を書いてくる友人がいる。「君なら私の遊び心を理解してくれると思うから」とあった。
最近は手紙もほとんどWordでタイピングして、宛名と署名だけを自筆する。そこで署名の後に花押を書き込みお返しをした。
後で「いい花押だ」と褒められたが、名前の一文字の隷書体 をアレンジしてみた。御披露はやめておくが・・・