現在当ブログでは「本能寺からお玉ヶ池へ」シリーズを御紹介しているが、種痘は「医学の革命」とされ、事業に関わった先駆者に明智光秀や織田信長のご子孫が深くかかわっておられるという事実は、誠に不思議な感じではある。
恐ろしい疱瘡(天然痘)という病は、1956年(昭和31年)以降患者の発生はなく、1976 年(昭和51年)を最後に痘瘡ワクチン の定期接種(種痘)が廃止された。
当然ながら私らの年代は、腕にその痕跡を残している。
世界的にもその絶滅に努力されたのが、世界保健機関(WHO)の責任者であられた熊本出身の医師・蟻田功氏であり、1980年(昭和55年)5月WHOは天然痘の世界根絶宣言をおこなった。
蟻田先生は今年の3月、96歳で亡くなられたが、この疱瘡が十数世紀にわたり死病として恐れられた事を想うと、そのご尽力を忘れてはならない。
古い史料を読むと、「疱瘡婆」という言葉を見出す。どうやらこれは地方によってとらえ方が違っているようだ。
東北では「疱瘡」をまき散らす「疫病神」として言い伝えが残されているようだが、熊本ではと言うと、疱瘡に罹ったら「疱瘡婆」を避けよと言われていたらしい。
「ばゞを禁じ夜伽等も相断り申候。以前およぎ殿(患者の姉)難症の砌はばゞ許り大勢にて、とかく疱瘡はゐき病にて忌む事これ
ありと相見へ申候。居間抔も不浄なり。当分は禁じ申すべく左様相心得返す/\もばゞは介抱忌み申すべきこと。」
詳しい解説はないが、どうやらかって疱瘡に罹患した女性という意味ではないのか。抗体を持ち疱瘡患者の近くに遭っても伝染しないように思うが、どうやら受け止め方は真逆のようである。
熊本史談会5月例会御案内
記
期日:令和5年5月20日(土)午前10時00分~ 11時45分(質問時間を含む)
場所:熊本市民会館 第6号会議室
場所:熊本市民会館 第6号会議室
演題:「宮本武蔵」のウソ・ホント ここまでわかった武蔵の足跡と人物像
講師:歴史家・宮本武蔵研究家 福田正秀氏
一般参加自由:
事前にご電話申し込みをお願いします。電話( 090‐9494‐3190 眞藤)
参加費 500円(資料代を含む)を申し受けます。
尚、講演前に当会の例会を催しますので、 入場は開演10分前からとさせていただきます。
事前にご電話申し込みをお願いします。電話( 090‐9494‐3190 眞藤)
参加費 500円(資料代を含む)を申し受けます。
尚、講演前に当会の例会を催しますので、
又、コロナ対策の爲のマスクの着用は随意と致しますが、