10数年前熊本の100石取りの侍の生活を示す「1か年暮らし方見積もり」をご紹介したのち、100石以外にも資料があることを匂わせていたが、しばらく後悪友からそれを全部教えろと言われた。
「熊本市史」に掲載されているデータだから図書館で見ろと言ってやったが、ちょっと後味が悪く「少し待て」ということにしてきた。
その後度々図書館には出かけているのだが、すっかり忘れていたところ、最近数枚のコピーが顔を出した。
ここでようやく10数年ぶりの約束を果たすことができる。
100石・150石・200石・300石・400石の侍の「暮らし方見積もり」だが、100~200石取りは慢性的赤字の生活であることが判る。
数字の根拠としては、家族が隠居夫婦・当主夫婦・子供三人の計7人、これに400石取りでは「若党1人・下女3人・小者2人、計6人」が加わる。300石では「同0人・2人・2人」であり、200・150石は「同0人・1人・1人」となり、100石に於いては若党・下女はつかず小者1人だけである。
さて皆さまは比表を見てどのような感想をお持ちになるだろうか。悪友のお宅は200石、「おいおい毎年赤字かい?」という声が聞こえそうである。
「UPしといたぞ・・」と連絡を入れたいと思っている。