津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■10数年ぶりの約束を果たす

2024-01-22 12:42:08 | 史料

 10数年前熊本の100石取りの侍の生活を示す「1か年暮らし方見積もり」をご紹介したのち、100石以外にも資料があることを匂わせていたが、しばらく後悪友からそれを全部教えろと言われた。
「熊本市史」に掲載されているデータだから図書館で見ろと言ってやったが、ちょっと後味が悪く「少し待て」ということにしてきた。
その後度々図書館には出かけているのだが、すっかり忘れていたところ、最近数枚のコピーが顔を出した。
ここでようやく10数年ぶりの約束を果たすことができる。

 100石・150石・200石・300石・400石の侍の「暮らし方見積もり」だが、100~200石取りは慢性的赤字の生活であることが判る。
数字の根拠としては、家族が隠居夫婦・当主夫婦・子供三人の計7人、これに400石取りでは「若党1人・下女3人・小者2人、計6人」が加わる。300石では「同0人・2人・2人」であり、200・150石は「同0人・1人・1人」となり、100石に於いては若党・下女はつかず小者1人だけである。

    

 さて皆さまは比表を見てどのような感想をお持ちになるだろうか。悪友のお宅は200石、「おいおい毎年赤字かい?」という声が聞こえそうである。
「UPしといたぞ・・」と連絡を入れたいと思っている。

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■三體千字文

2024-01-22 08:30:06 | 徒然

 俳句を書きつけている大学ノートをめくっていたら 書初めや 手本は三體千字文 という句が出てきた。
購入して2~30年になろうかと思うが、和綴じの糸が切れたりして持ち主同様、相当くたびれている。
それでもそうそう使うものではないから大事に使っている。
古文書を読むためには、自ら文字を認めなければなかなかスイと解読は出来ない。
最近は毛筆で字を書くことに慣れようと思い、もっぱら「ぺんてる筆」を使って何かにつけて落書きをしている。
駄句を書きつけてみたり、古文書を写してみたり、時折この三體千字文から「天地玄黄」から始まる文章を楷・行・草の書体で書いたりしている。
時にはYouTubeで習字の番組を見たりして、隷書などにもチャレンジしているが、篆刻の文字なども面白そうだと思ったりしている。
私の小学校時代の担任のO先生は、見事な文字を書かれる方だったが、もうすこし真剣にならっておけば良かったと悔やまれる。
実は我が家からほど近いところに、書家・武田双雲氏のご実家の書道教室がある。
気持ちが揺らがないでもないが今更の感があって、82爺には今更?の感が強い。
今年はぺんてる筆を本物の筆に持ち替えて、じい様が使った硯で墨を磨って「般若心経」にチャレンジしようと紙を買いそろえた。
さてこの一年でどれだけ進歩しますことやら、年寄の悪あがきであります。

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