細川家には三卿家老家として、松井家(賜・長岡姓)、米田家(賜・長岡姓)、有吉家がある。
それぞれが細川家の根本家臣である。三家以外にもこれらの分家筋や、由緒ある家柄のお宅から家老を輩出している。
■三卿筆頭家老・松井家
細川忠興----+----忠利
|
+----寄之
|
二代・康之 3 4 ↓ 5 6 7 8 9 10 11 12
〇------松井興長==寄之---直之---+---壽之-----豐之-----営之----微之==督之==章之---盈之・・・・・・・・・ (本家)
| 一 ニ 五 六
+---祐之---周之------〇------〇-----誠之==義之・・・・・・・・・・・・・・・・・ (古城家)
■三卿二番家老・米田家
細川忠利----+----光尚
| (南条)
+--------長岡元知----是庸
|
初代・求政 是政 3 4 5 ↓ 6 7 8 9 10 11 12
〇----〇----米田是季---是長---+==是庸----是直---+----是福----是知----是常----是容----是豪==是保
| | (是睦)
+-----是正 +----是著
| (無嗣絶) (嫡・是章、無嗣絶)
+-----是員
(無嗣絶)
■三卿三番家老・有吉家(有吉家は11代立邑の家臣による堀平太左衛門呪詛事件已後、兄弟の子が互いに家督するという事を繰り返している)
3 4 7 8 9 10 11 13 15 17
有吉立行---+----〇----貞之---貞親---立貞==立好---+----〇 ---立直---立生---+---立道
| | | 18
| | 12 14 16 +---立愛・・・・・・・・・・・・・(本家)
| +---立喜---立憲 ---〇
|
| 5 6 (1) (2) (3) (4) (5) (6) (7)
+---英貴----+----英安==〇-----〇-----〇-----〇-----〇-----〇-----〇・・・・・・・・・・・・・・・・・・(英貴流)
| |
| | 一 七 八
| +==〇----〇----〇----〇----〇----〇----時展----時升(二回)・・・・・・・・・・・・・・(重時流)
+----● ↑
‖-----〇----〇重時(斎 市郎兵衛)
富田重冬
沢村家 (沢村大学を初代とする。二代宇右衛門は松井康之の姉の孫松井庄次郎である。松井興長の従兄の子となる)
大学吉重 宇右衛門 3 5 8
〇===友好----友雅----〇----友常==〇----〇==友輔----〇----〇----〇
重行
小笠原備前家 (ガラシャ夫人に殉死した小笠原少斎を初代とする)
清秀少斎 2 3 4 5 6 7 8 9 10
〇------長光-----〇-----〇----長知----長衝----長栄==長頭----長視==長洪(二回)
?
三渕家(山名) (細川幽齋の実家・三渕家の末弟・好重を祖とする)
細川幽齋弟
好重 1 2
〇-----〇-----〇---+---〇
| 4 5 6 7 8
+---〇==〇==澄定==澄鮮==澄盈
山名
郡家(細川幽齋の兄・藤英の曾孫・藤正の子・氏正を初代とする)
1 2 3 4 5 6 7 8 9
〇----〇----〇----〇-----夷則----〇----〇----眞武(二回)
沼田家 (初代清延の妹が細川幽齋室・麝香である)
清延 延元 3
〇-----〇----延之-----〇==〇-----〇-----〇-----〇-----〇
大木家 (初代兼憲は加藤家重臣・兼友の嫡子である)
兼憲 2 3 4 5 6 7 8
〇-----兼近==〇-----〇----兼秀==〇==〇----福蒿
(二回)
朽木家 (初代昭貞は細川幽齋の実兄・三渕藤英の三男である)
昭貞 7
〇-----〇==〇-----〇-----〇==〇==昭恒==〇---〇---〇==〇
溝口家 (初代政登は忠利室・千代姫の父・小笠原秀政の孫にあたる。)
〇-----政世==〇==長義==〇==〇==貞直----〇
? (二回)
堀家 (宝暦の改革の立役者・堀平太左衛門とその子・勝文が家老となった)
4平太左衛門 5
〇-----〇==〇----勝名----勝文----〇==〇==〇----〇==〇
松野家(大友左兵衛義統の三男・右京進・正照(正鎮)を初代とする)
1 2 3 4 5 6 7 8 9
〇----〇----〇----〇-----〇----外記----匡----匡-----〇
平野家(平野大炊頭(介)長治の孫九郎右衛門長之を初代とする)
1 2 3 4 5 6 7 8 9
〇----〇----〇----〇-----長冨----〇----長定----〇
(新兵衛) (九郎右衛門)
其の他の人々
坂崎清左衛門成政 坂崎家初代・豊前召し出し400石、養父・成方没後跡目相続3,000石、綱利代1,000石加増
柏原要人定道 柏原家二代・「細川家家臣略系図」では定常とある。
三宅藤記 明智系三宅家三代・藤兵衛・重経
清水縫殿勝著 細川綱利公御母・清高院の父・清水道是を初代とする清水家の四代目である。
志水次兵衛清房 大奉行・家老の堀平太左衛門の姉が嫁いだ志水金右衛門の実弟であり、兄の養嗣子となった。才助・清冬(後・次兵衛)
薮内蔵允政純 薮内匠・政一(12,000石)を初代とする薮家の七代目である。
木村男吏豊寧 木村半平・豊政(山城国宇治住木村峯順重胤弟)を初代とする木村家の八代目である。明治二年致仕後「新」と改名。