まいどおなじみの素人試乗インプレッション。今回俎上に上げたのは、「バイエルンの咆哮BMW」の1シリーズと今や「世界で一番スポーツカーを売っているマツダ」のRX-8である。久しぶりに運転するFR車。いやが応にも、胸の鼓動は熱く高鳴る。
さて、最初に試したのはBMW116i(115ps・6AT)。クルマの大きさのわりに上質なインテリアは、やはりそこがBMWというブランドなのだなぁ。
走り出してみると、そのしっとりとした乗り味と、しっかりとしたステアリングに感心する。そして、そのフィールは、その剛性感や静粛性も含め、街乗り程度のスピードでは、私の乗るレガシィ2.0iと非常に近い印象であった。ホント、そんなに大差ないのだ。もちろんこれは、BMWがダメだという意味ではない。スバルがそこまで成長したということなのだろう。BMW116iとレガシィ2.0iは同じカテゴリーのクルマではないが、1シリーズを考えている人は、レガシィにも試乗してみることをオススメする。超高速で乗ってみれば、印象はもっと違うのかもしれないが。
で、特筆すべきは、このBMWのディーラーのお姉さんが、非常にフランクで愉快な人だったことだ。質実剛健なドイツ車のイメージとはおよそかけ離れた人で、フランス車かイタリア車的なイメージの、とてもラテンな方だ。このディーラーには、また立ち寄ってみたいし、もし機会があれば、彼女からクルマを買ってあげたい。とても楽しかった。
そして、現在世界で唯一のロータリーエンジン搭載車、RX-8。この日の試乗車は「TypeS」(250ps・6MT)だった。
乗り心地は絶対的には悪くないと思うが、116iと比較すればやや粗さがあるのは致し方なかろう。だが、非常に自分で運転しているというダイレクト感が強く、とても楽しいクルマだった。
ロータリーエンジンのクルマを運転するのは生まれてはじめてだったが、このエンジンは「ビュイーン!」と非常に軽快に回って気持ちイイ。4速→3速にシフトダウンする時に中ブカシを入れた時の「フォン!」という音が快感で、ついつい意味も無くシフトダウンしたくなってしまう。やはり、マツダはスポーツカーを知っている。このクルマは、盲点だった。4ドアだし、うまくやれば、妻をダマせたかもしれない。だけど、やっぱ燃費は悪いんだろうなぁ。
そして、「サンドベージュレザーパッケージ」のインテリアが、これまた魅惑的。このクルマも、ホントいいトコ突いている。今日の試乗で、すごく好きになってしまった。
そして、今までの(冷やかし)試乗会を通じて、今の季節の市街地を、いたって普通のスピードで走る分には、もはやFFもFRもAWDも、現代のクルマならば駆動方式による差はほとんど無いということも、よーく分かった。問題は「北海道の冬道でどうなのか」ということだ。機会があれば、積雪路での上記FR車2台のインプレッションをお届けしたい。ホント、今すぐ買うわけでもないのに、いつもコーヒーまで頂いてしまって、ディーラーさん、お相手していただいてゴメンなさい。
今日試乗は出来なかったが、アウディTTも美しい。やっぱ、このクルマはロードスターよりもクーペがイイですね。旧型クーペはもっと好きだったけど・・・