2003年より、毎年1月~2月に「ふくの家たなか」にて開催されていた「ふくふくクラブ会合」だが・・・
このコロナ禍にある本年は、さすがに、開催を見送ることとなった。
しかしながら。
ほぼ20年近くに及び、「年に一度のフグ」を楽しみに生きてきた私のDNAは、フグを欲してたまらない、別な意味での「フグ中毒」状態なのである。
そこで、一念発起し、本年は「お取り寄せ」で、それを愉しむことに🐡
1月30日の18時ジャスト。
それはまさに「時報が鳴ったその瞬間」に、我が家に運ばれてきた。
我が家は4人家族だが、娘たちは、どういうわけか「ふぐ」にあまり興味を示さなかった。
また実際、4人前のご注文をする資力は私にはなかったので、オーダーしたのは2人前である。
泳ぎトラフグコース7000円×2人前+送料1000円+税で、総額16200円の、超豪華な「おうち晩餐」。
それは、「単身赴任時代の私の1ヶ月あたりの食費」に相当するといっても、過言ではない。
さてさて、その豪華コースの内訳である。
「ふぐ皮の煮凝り」「てっさ(とらふぐ刺し)」。
これらは、一般的には「前半戦」でいただく。
そして、「てっちり(とらふぐ鍋)」が、「後半戦の主役」なのだ。
ふぐは、刺身も鍋も、基本「ポン酢」でいただく。
そこに加わる「かぼす」「もみじおろし」「万能ネギ」といった薬味たちが、見逃せないバイプレイヤーなのだ。
ちなみに「唐揚げ」は、「揚げた状態のもの」か「揚げていない状態のもの」を選べる。
私は、上手く揚げる自信がなかったので、「揚げた状態のもの」を今回チョイスした。
そして、18時36分。
「おうちでふぐフルコース」の、開宴のゴングが鳴った🥊
シルクの下着のように、キラキラとかがやく、「てっさ」。
まさに横綱的存在感の、「てっちり」。
アンバーな輝きを放つ、「煮凝り」。
「唐揚げ」は、妻がグリルで「炙り」を入れてくれた。
鍋に火を入れて・・・
まずはイントロ的に「煮凝り」からいただく。
ふぐエキスが満たされたゼリーの中に居て、口中でこりこりとした存在感を示す、ふぐ皮。
昔、雪印から発売されていた「とってもゼリー」の「とらふぐ版」だと、私は表現したい。
続きましては「唐揚げ」。
その身は魚とは思えない、鶏のような弾力感を持つ。
それでいて、ギトギトした脂っぽさは皆無。
その味わいはまさに、「プレミアム&ヘルシーケンタッキー」といったところである。
そしてなんといっても。
前半戦の主役は、やはり「てっさ」でありましょう。
フグ料理の中で、この「とらふぐ刺し」を、私はもっとも愛する。
その身のツルツル感というか、シコシコ感というか、コリコリ感。
そこに絡まるポン酢・もみじおろし・万能ねぎ!
それらの薬味はまさに三味一体となり、私の口中をシアワセで満たす。
さらには「湯引き」の、プルプル感というかコリコリ感が、ツボを刺激するような心地よさ
18時54分。
「てっちり」が、イイあんばいに出来あがった。
白いふぐの身と、紅いもみじおろしと、緑の万能ネギ。
くずきりのツルツル感は、まさに、麺のごとし。
それらが紡ぎだす豊潤なハーモニーは、私の口中から食道を潤し、そして胃袋へと格納された。
19時25分。
我々夫妻は、いわゆる「食材」を、すべて食べつくした。
お互いに、「ほぼ満腹」状態である。
鍋に残ったのは、シャンパンゴールドに輝く、ふぐエキスのおだし。
これは、翌朝に活用することと、相成ったのでした。
そして、翌朝8時。
「ふぐ雑炊」での、モーニングである🌞
そこに染み出した、ふぐの、淡泊ながらも甘みのあるエキス。
その香りが、きのこでいえば松茸のごとく、あでやかに鼻腔を撫でる。
実にシアワセな週末ではあったのだが・・・
来年の今頃、また「ふくふくクラブ会合」が再開できる状況になっていることを、あらためて願う私なのでありました
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