東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

ガソリントーチバーナーの修理

2007年12月24日 | 農機具,工具
 10年以上使っているガソリントーチバーナーが故障しました。友達に貸したのですが、思うように炎が出ないとのことで返ってきました。そのバーナーに火をつけてみると確かに炎が小さく元気がありません。

             故障したトーチバーナーの余熱


 バーナーの後ろには取っ手状の空気ポンプが付いています。そのポンプが異常に硬いことがわかりました。このポンプが故障していると、空気を圧縮できないため気化したガソリンを噴出することができません。この結果炎が弱くなります。

             空気が圧縮できないため、とても弱い炎


 原因が空気ポンプであることが予想できたため、問題のポンプを分解掃除することにしました。このバーナーの空気ポンプを分解することは初めてのことです。ポンプ内部にある圧縮弁を取りはずし、続いて圧縮筒を取り外しました。

      圧縮弁の取り外し             圧縮筒の取り外し
 

 ポンプを分解すると、空気を圧縮できない原因がわかりました。圧縮した空気が逃げないようにする真鍮性の弁が固着していました。その弁にキャブレタークリーナーを吹きかけて手で動かすとあっさりと直りました。古いガソリンが永い時間に徐々に蒸発してタール分が固着したのだと思います。

     圧縮筒下部の空気弁装置        真鍮性の空気弁の取り外し
 

 空気弁を修理した後、ガソリンをガソリントーチ底にあるガソリン注入口から注ぎ込みました。そして、トーチ皿にガソリンを数滴たらして火をつけて余熱しました。

           トーチ皿にたらしたガソリンに火をつけて余熱


 最初は余熱が不十分なため、気化していない生のガソリンが出ました。このため、その生のガソリンに火がついて赤い炎が飛び出します。生のガソリンのため火炎放射器のように火が噴出します。

          噴出した生のガソリンに火がつく(火炎放射器のよう)


       赤い炎からだんだんに、青みを帯びた炎に変化て赤い炎から

    最後には青い炎に変化して、ガソリントーチが直ったことを確認
コメント (8)
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