東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

山口県へ帰省、古墳の散策

2011年08月20日 | ふるさと

 子供の頃に過ごした平生の街を散策し終わると、平生湾に沿って道を南に進み水場に行きました。今では、私の家がある麻郷から周防大橋を渡って来ることができます。昔は、戎ヶ下にあった渡船場から船で渡ったものです。その水場を過ぎて神花山に行きました。この山の頂上には前方後円墳がありますので、その古墳を久しぶりに訪れました。

      神花山古墳入口の案内              円墳側から後墳側を見て
 

 神花山古墳があるこの神花山は、昔はそれほど整備されていませんでした。今は古墳らしい形に整備されていますが、昔はただの山の頂しかなかったように記憶しています。当時山頂から眼下に船などの解体工場が見下ろせました。私が小学生の時にこの山から、船が解体されている様子が見えました。解体されていた船は、第二次世界大戦で使われた後に退役した航空母艦でした。解体前のたくさんの航空母艦が、並ぶように沖に浮かんでいました。

                   整備された円墳に沿って並べられた土器


 古墳があるこの山の中腹には、この古墳に埋葬されていた女性をかたどった巨大な像が立っています。古墳に女性が埋葬されている例は少ないとのことです。古代この地域を治めていた首長だったのかも知れません。

      山頂から佐賀方面を見通す        埋葬女性をかたどった巨大な像
 

 この平生湾を巡る一帯は、古代は重要な地域だったのでしょう。この湾の入口には「百済部」と言う朝鮮との関わりを連想させる地名があります。付近にはたくさんの古墳や古代に築かれた城跡などもがあります。1km程度南にある佐賀には、西日本でも最大級の一辺が100m位の前方後円墳があります。

           古墳がある神花山のふもとには昔「歌が浜」と呼んだ海水浴場

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