少年少女発明クラブの活動も、10月で区切りを迎えます。10月までは田布施西小学校で工作活動をしますが、11月からは活動場所を移します。11月は田布施中学校で活動し、来年は田布施農工高校で活動します。今回が最後の田布施西小学校での活動です。なお、活動ではないのですが、12月はこれまでの工作成果発表会があります。
先々週に続いて工作 どんどん釘を打つ 絵も大切な要素です
さて、今回は10月2回目の活動日です。作っているのは釘を並べて板に打ち込み、その釘の上をビー玉を転がるようにする工作です。ビー玉が上から下に長い時間転がるように釘を打つのです。いかに長い時間転がるようにするかは、子供達の釘の打ち方の工夫次第です。この工作は、基本的な大工道具であるノコギリや金づちなどを使います。子供達は、前回よりも器用に釘を打っていました。例えば、釘を強く打ったり,弱く打ったり,斜めに打ったり,抜いたり,釘の間隔を工夫したりしていました。
金づちを使って器用に釘を打つ子供達
この工作は大きく分けて、絵を先に書いて釘を打つか、先に釘を打って絵を書くかになります。見ていると、先に釘を打つ子供は釘を打つ線のデザインに悩むようです。そして、絵を書くのが遅れるようです。釘打ちは初めての子が多いので、どんなデザインに釘を打つか悩むようです。
そろそろ釘打ち終了 ビー玉を転がして確認 後ろの支えを取り付け
それに対して、先に絵を書く子供達はさらさらと絵を書いている子が多かったように思いました。絵を書く行為は家や学校でいつもしているので、図案をすぐに考えつくのでしょう。すぐに絵を書き終わり、釘打ち工程に入っていました。全体的に、絵よりも釘打ちに時間がかかっているようです。
板の後ろに支えを取り付け、ビー玉の最適な転がり角度を見つける
絵も書き終わり釘も打ち終わると、板の角度を決める支えを板の後ろに取り付けます。細い板をノコギリで切りだして支えにし、蝶番で板の後ろに取り付けるのです。キリで穴を開け、蝶番を木ネジで固定します。最初その方法を指導員が教え、子供達自身が支えを切りだして取り付けます。
審査の始まりです ビー玉を転がして競う 最後に転がした6班
工作の最後は審査です。全員が班ごとに前に出て競います。審査されるのは、ビー玉が転がる時間です。最も長い時間転がった板が一番です。途中でビー玉が止まったり、板から落ちると失格です。2番目にデザインの審査です。
そして、3番目にビー玉が転がる時に釘が良い音を出しているかの審査です。釘を強く打ちこむと高い音が、弱く打つこんでいると低い音がでます。つまり、釘の打ち方によっては音階が出るのです。その音の連続で良い音がメロディのように聞こえるのです。
とても綺麗な絵、デザイン賞 良い音が出たで賞、よかったね