すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

豊かさが、時間や資源を浪費している

2005年08月28日 | 読書
何になるのか、なれるのか決めるまでの時間を、できるだけ長く、多くの若者に与えることは、一見、豊かさの証に見える。だが、そのことでかえって、何になるのか決められない若者を増やしていないか。学ぶ意味を見えにくくさせてないか。日本型の豊かさは、時間や資源を浪費しているだけではないのか。
苅谷剛彦「総合教育技術2003.5」(小学館)


「役に立つ」だけが全てではないが
それにしても硬直した学歴主義がまだ大きな顔をしている。
実際は多様な選択が準備されているにもかかわらず
それが進まないのは、教育する側の発想が
まだ旧態依然のままだからかもしれない。