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国語辞典をはやく引くこと

2009年03月12日 | 教育ノート
 勤務校で、国語辞典の活用を重点としたのはもう二年前の話だが、今年度も一つのまとめとして「はや引き」という形で記録をとってみた。その一こまは、毎日アップしている学校ブログへ載せている。

 一文字の言葉から七文字ぐらいの言葉を、難易度を考えながら(長音や撥音、カタカナ語などを混ぜて)十題提示し、どのくらいの時間で見つけられるか、というごく簡単なものである。

 今年度は途中での記録化ができなかったので、ややトーンダウンしたきらいがあるが、二年以上の各学級でそれなりに取り組んでもらっていたので、やはり子どもたちの伸びはたいしたものだった。

 特に六年生の二人の子が、一分台に突入したには驚いた。前年で二分台前半だったが、そのあたりが限界ではないかとも思っていたので、鍛えればまだまだ伸びることを実感させられた。

 子どもたちのデータを見ながら、いくつか考えさせられることがある。
 個人の能力差が目立つ活動のようにも思えるが、学年(年齢)による「壁」があること。
 順調に伸びている子が多い反面、どうしても記録があがらない子がごく少数いること。これは何が原因か探ってみることはとても興味深い。

 学習意欲との関わりはずいぶん大きいように感ずる。
 「学ぶ力」としての学力を測る一つの目安と言い切っていいだろう。
 少なくても「言葉へのアタック力」(これは野口先生の言葉)を高めるには、小学生のうちに電子辞書を持たせるよりはいい、というのが今のところの結論である。