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怖れしらずのムービー製作顛末記

2009年03月17日 | 雑記帳
 恒例のように卒業祝賀会で職員による出し物?を依頼される。

 今まで勤めていた学校の多くでそのまとめ役をかってでて、寸劇づくりなどをしてきた。これは職種が変わってもあまり変わらず、昨年はよびかけ風の「リアル卒業式」、一昨年は「将来の卒業生へインタビュー」など企画し、ほとんど練習なしであるが(できる時間もない時期である)それなりに楽しんでもらったようである。

 長年やっていると、ネタもつきてくる。そこで、思いついたのが「映画」づくり。…この単純さが浅はかさであり、泥沼化の始まりだった。

 パソコンに、ムービーメーカーというソフトがあることは知っていたが使ったことがなかった。昨年、写真編集などのソフトを購入し、学校行事や親類の結婚式などの様子をまとめたときがあったが、その時にああパソコン内のソフトでも近いことができることを知った。それを使って動画編集もできるらしい。まあ大丈夫だろう…この楽観的なところがどうしようもなくいい。

 内容を「殺人事件仕立て→夢」のような展開にして、配役を決めセリフをつくり、職員にそれぞれお願いしたまではよかったが、いやビデオカメラによる撮影、ICレコーダーによる録音、そして効果音のダウンロードぐらいまではあまり支障なくくるにはきたが、その次に待っていたのは「編集」という大仕事だった。

 最初のうちはサクサク動いていたのが、どうにもスムーズにながれず、絵と音の合致、切り換え効果のタイミングが微妙に計れない。効果音をコピーにして長くしたいがずれてしまう。そのうちパソコンが誤作動?したり、固まってしまったり…、再起動をかけてもソフトが立ち上がってこなかったり…まさに泥沼のような状況が三日ほど続く。

 自分から言い出したので途中挫折はしない、という変に意固地になりながら、まずは80%ほどの出来までこぎつけ、タイムアップとなった。

 ああすれば、もっとこうすれば、ということはいくつも挙げられるが、世の映画監督たちもそうではないのか…なんて生意気なことも考えたりして懲りない奴だと思う。
 なにしろ、その映画のタイトルにしたのが「おくるびと」ですから。怖れを知らないというかなんというか。