すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

元気にいこうぜ

2009年03月31日 | 読書
 今の職場を異動することの慌しさに加え、私的なアクシデントがあり、結局この一冊しか読めなかった。

 『街場の教育論』(内田樹著 ミシマ社)

 あとがきに内田教授は、こう記している

 私はとにかく「学校の先生たちが元気になるような本」を書こうと決めていました。
 
 ぼやけた脳みそでは飲み込めない箇所もあったが、確かにこの本のいくつかの記述には現場教師として勇気づけられる。
 ただその基となっているのは、「教育にかかわる諸問題を解決する主体」は教師なのだという強い自覚と奮起を求める声でもある。
 それに応えるには、しっかり足元を見つめながらも一方で視線を遠くに求め自分の立ち位置を意識できるという構えが不可欠である。

 グローバル資本主義の中に置かれた学校が、子供たちが学問をする場として機能していくためには、おそらく学び続ける教師の姿勢や日々の細かな声にある価値観が決定的である…そんなことを年度末ぎりぎりになって考えている。

 微視的な読み方としては、教師の世代論や「日本語によるロック」(松本隆が出てきた)というところが面白く、ぜひ別の本で展開してほしいなあと強く思った。
 
 いよいよ明日から新年度。
 花粉がきびしいが元気さだけは失わないようにしたい。