すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

三つ目を探して暮らす

2023年01月08日 | 雑記帳
 家族揃っての書初め。今年は少し遅れ七草の日となった。1年に一度イベント的に続けて写真も撮っている。十分に思案する時間はあったが、逆に余裕があり過ぎたためか、候補が浮かばなかった。硯で墨を擦りながら思いついたのが「参」



 珍しくはないが、自分自身のキーナンバーにしているのは「3」。行動や思考のためにも役立つように感じているし、「三」の大字としての参もよくないかと思った。いわば心構えとしての一字というより、機能としての一字という考えで…。


 書いてから改めて「参」を心掛けにできないかとぼんやり考え、辞典を調べてみる。字源として象形、会意の二つの説がある。しかしどちらも「三本のかんざし」は共通している。数字の三の意味を主に「あつまる・ふぞろい」が重なる。


 新明解国語辞典に面白い記述があった。参の意味の第一義として、こうあるのだ。「すでに二つ有る所へ、第三のものが加わる(を加える)」。語例として「参考・参照」が挙げられている。これは発想や行動に関して、一つの指針になろう。


 さらに「仲間として加わる」(参加・参与)。そして「そのつもりになって、そこへ行く」(参会、参戦など)という意味が記されている。かなり前向きであり、「参詣」などの語からわかるように「敬意を表すため」という精神も含まれている。


 こう書いてくると、「参考」や「参加」という語の捉え方も具体的になるし、心を込めて積極的に場を拡げる方向性が見えてくるようだ。なかなかいい字を選んだと自画自賛。ただし、「負ける」(降参)という意味もあることを忘れずにね…