日本が戦前なみの警察国家で、国というシステム(壁)は国民という卵を管理し、搾取し、一部の既得権者の利益を守るために存在しているということが、今回の献金疑惑強制捜査の事件(に限りませんが)で、ますます実感されてきて、気が滅入ります。
ところで、先日、「日々是好日」ブログで、次にような事件があったことを知りました。
その後、米子署は謝罪したそうですが、そもそも、一般市民に向かって、この口の利き方は何だ、と私はむっとしました。知らない人に対して、いきなり「お前」と呼びつけるのは失礼でしょう。こういう普通の人が知っている礼儀を、一部の警察の人間とかは、知らないのか、あるいは無視しても構わないと考えているということだと思います。昨年末、私も高校生らしい人が自転車で道路を走っていて、パトカーに止められたのを見ました。横を通りすぎるときに、複数の警察官が高校生を取り囲んで、かなり横柄な口調で、補導するとかしないとか、脅しているのを見て、嫌な気持ちになりました。高校生が自転車で道路を走っていて危ないというのなら、ちょっと注意すればすむことでしょう。高校生にむかって、警官の制服を着たいい大人がよってたかって脅かすこと自体、情けないし、そもそも、高校生を取り締まるよりももっと大事な仕事があるだろうと思ってしまいます。この警官たちは、その場面において、明らかに力の上下関係があることに意識的であって、自分たちが、高校生に対して支配的権力を持っているということを当然のように考えているような口に利き方なのです。日本では、人間一人一人は、法のもとでも、人間としてでも、平等であるという意識が本当に根付いていないと思うのです。お互いを敬い尊重するよりも、国民を権力が作るワクの中にはめ込んでしまったほうが管理がラクだから、「目上を敬い、先生の言うことを聞きなさい」というような教育をして、上下関係を通じて支配体系を作っているのでしょう。目上、目下という言葉があること自体がすでに問題ではないですか。人間であれば、年令、性別、職業に係らず、他の同胞を敬い、尊重するのは当たり前です。その、私にとっては当然のことを、日本の国のシステムというのは、平気で蹂躙する、それが気に障ります。警察のユニフォームを着ていたら、一般市民を横柄に扱ってもよい、検察特捜という名のもとには、目をつけたところには、いきなり土足で踏み込んで人やものを拘束しても構わない、そう思っているのでしょう。そして、一般市民にこれまで多大な迷惑をかけた冤罪事件を散々、おこしてきているくせに、責任をとるということを全くしないどころか、高知の白バイ事件のように、しばしば事件をでっちあげてでも身内を庇い、一般市民を犠牲にすることをいささかもためらわない、それが、日本の国家権力という「壁」なのです。
50億円といわれるロッキード事件で、うち5億だけが関係した田中角栄をスケープゴートにして、ほとんどの金を持って逃げ延びた連中はそんな国家権力に守られてのうのうとしています。今回の事件でも、法律的には企業献金は合法であり、民主党だけでなく自民党も含めて多くの政党の政治資金の一部となっているのは皆が知っています。そのあったかどうかさえ分からない事務上の誤りに言いがかりをつけて、事情聴取もなしに、いきなり強制捜査と秘書の逮捕を行ったくせに、同様に献金を受けた自民党には手を出さない、という異常な検察の行動を許してはなりません。小沢さんはもちろんロッキード事件の全貌をよく知っているはずですから、彼は今後の展開を全部読んでいるはずです。自民党を使って国民財産を外資に横流しし、国民を搾取してきた連中が、小沢一郎に角栄の轍を踏ませようと考えたのでしょう。そして、つい先日、検察がとってつけたように自民党議員の事情聴取を行うとの報道、これも余りに胡散くさい。なぜ、強制捜査と秘書官の逮捕ではなく、自民党に対しては事情聴取なのか、検察の捜査内容を知りえないはずの、官房副長官の「自民党は大丈夫」失言に対するゴマカシにしか見えません。そして、今度は幹事長が、「小沢一郎の秘書は釈放されないだろう」と言ったという話を聞きました。これはどうゴマカすつもりでしょう?どうして検察の密室で行われている取り調べの帰趨について、自民党内閣閣僚や党幹部がこのような意見を言えるのか、グルになっている証拠を晒しているようなものです。それにしても、副長官が口を滑らせたのはまだしも、幹事長が更に追い打ちをかけるとは、これらの人々は、単に学習能力が低いのか、それとも何らかの意図があってわざと失言を連発しているのか、ちょっとわかりません。
今後、どう小沢さんが反応するか、楽しみです。清濁併せ呑むようなところがありますから、そう簡単にこんなスキャンダルぐらいで失脚するはずはないでしょうが、あるいは、角栄のようにこれを期に裏に回って、闇将軍化するのでしょうか。読みにくい人ですが、前回の「大連立」みたいな、意外な一手が出そうな気がします。民主党党首としての問題は、民主党党員の多くが彼の読みについていけないという点ではないでしょうか。彼は自分が表でやるより、裏で操る方が向いているような気がしますが、残念ながら、他に小沢一郎以上のカリスマを持つ人がおらず、自分が看板もやらねばならないというところが、弱みなのでしょうね。
ところで、先日、「日々是好日」ブログで、次にような事件があったことを知りました。
昨年10月28日夕、同県米子市のJR米子駅前で米子署員2人が自転車に2人乗りしていた高校生を見つけて職務質問。(一人の高校生はポルフィリア症で日光を避けるために頭巾をしていた)そのとき、この病気を知らなかった署員1人が「お前はタリバーンか。自転車はだれのものか」と強い口調で問い、ずきんを取るよう迫ったという。高校生がその場で病気を説明したため、ずきんは取らずにすんだ。
その後、米子署は謝罪したそうですが、そもそも、一般市民に向かって、この口の利き方は何だ、と私はむっとしました。知らない人に対して、いきなり「お前」と呼びつけるのは失礼でしょう。こういう普通の人が知っている礼儀を、一部の警察の人間とかは、知らないのか、あるいは無視しても構わないと考えているということだと思います。昨年末、私も高校生らしい人が自転車で道路を走っていて、パトカーに止められたのを見ました。横を通りすぎるときに、複数の警察官が高校生を取り囲んで、かなり横柄な口調で、補導するとかしないとか、脅しているのを見て、嫌な気持ちになりました。高校生が自転車で道路を走っていて危ないというのなら、ちょっと注意すればすむことでしょう。高校生にむかって、警官の制服を着たいい大人がよってたかって脅かすこと自体、情けないし、そもそも、高校生を取り締まるよりももっと大事な仕事があるだろうと思ってしまいます。この警官たちは、その場面において、明らかに力の上下関係があることに意識的であって、自分たちが、高校生に対して支配的権力を持っているということを当然のように考えているような口に利き方なのです。日本では、人間一人一人は、法のもとでも、人間としてでも、平等であるという意識が本当に根付いていないと思うのです。お互いを敬い尊重するよりも、国民を権力が作るワクの中にはめ込んでしまったほうが管理がラクだから、「目上を敬い、先生の言うことを聞きなさい」というような教育をして、上下関係を通じて支配体系を作っているのでしょう。目上、目下という言葉があること自体がすでに問題ではないですか。人間であれば、年令、性別、職業に係らず、他の同胞を敬い、尊重するのは当たり前です。その、私にとっては当然のことを、日本の国のシステムというのは、平気で蹂躙する、それが気に障ります。警察のユニフォームを着ていたら、一般市民を横柄に扱ってもよい、検察特捜という名のもとには、目をつけたところには、いきなり土足で踏み込んで人やものを拘束しても構わない、そう思っているのでしょう。そして、一般市民にこれまで多大な迷惑をかけた冤罪事件を散々、おこしてきているくせに、責任をとるということを全くしないどころか、高知の白バイ事件のように、しばしば事件をでっちあげてでも身内を庇い、一般市民を犠牲にすることをいささかもためらわない、それが、日本の国家権力という「壁」なのです。
50億円といわれるロッキード事件で、うち5億だけが関係した田中角栄をスケープゴートにして、ほとんどの金を持って逃げ延びた連中はそんな国家権力に守られてのうのうとしています。今回の事件でも、法律的には企業献金は合法であり、民主党だけでなく自民党も含めて多くの政党の政治資金の一部となっているのは皆が知っています。そのあったかどうかさえ分からない事務上の誤りに言いがかりをつけて、事情聴取もなしに、いきなり強制捜査と秘書の逮捕を行ったくせに、同様に献金を受けた自民党には手を出さない、という異常な検察の行動を許してはなりません。小沢さんはもちろんロッキード事件の全貌をよく知っているはずですから、彼は今後の展開を全部読んでいるはずです。自民党を使って国民財産を外資に横流しし、国民を搾取してきた連中が、小沢一郎に角栄の轍を踏ませようと考えたのでしょう。そして、つい先日、検察がとってつけたように自民党議員の事情聴取を行うとの報道、これも余りに胡散くさい。なぜ、強制捜査と秘書官の逮捕ではなく、自民党に対しては事情聴取なのか、検察の捜査内容を知りえないはずの、官房副長官の「自民党は大丈夫」失言に対するゴマカシにしか見えません。そして、今度は幹事長が、「小沢一郎の秘書は釈放されないだろう」と言ったという話を聞きました。これはどうゴマカすつもりでしょう?どうして検察の密室で行われている取り調べの帰趨について、自民党内閣閣僚や党幹部がこのような意見を言えるのか、グルになっている証拠を晒しているようなものです。それにしても、副長官が口を滑らせたのはまだしも、幹事長が更に追い打ちをかけるとは、これらの人々は、単に学習能力が低いのか、それとも何らかの意図があってわざと失言を連発しているのか、ちょっとわかりません。
今後、どう小沢さんが反応するか、楽しみです。清濁併せ呑むようなところがありますから、そう簡単にこんなスキャンダルぐらいで失脚するはずはないでしょうが、あるいは、角栄のようにこれを期に裏に回って、闇将軍化するのでしょうか。読みにくい人ですが、前回の「大連立」みたいな、意外な一手が出そうな気がします。民主党党首としての問題は、民主党党員の多くが彼の読みについていけないという点ではないでしょうか。彼は自分が表でやるより、裏で操る方が向いているような気がしますが、残念ながら、他に小沢一郎以上のカリスマを持つ人がおらず、自分が看板もやらねばならないというところが、弱みなのでしょうね。