さわやかな週末でした。土曜日に午後、下の子供が小学校の校庭で遊びたいというので、連れて行きました。子供は早速、二人の友だちに電話して話しをとりまとめ、私は、その子たちを拾って、小学校までついて行きました。校庭には大きな楓の樹があって、その下の木陰のベンチに座って、子供たちが原始的なボール遊びをしているのを、横目に見ながら、今月末の締め切りのグラントの推敲をしました。仲良く遊んでいると思っていたら、次の瞬間には喧嘩をしていて、仲裁に入ると、また一緒に何事もなかったかのように遊んでいます。いつまでも細かいことを根にもつ大人とは違って、子供はで自然でさわやかです。「如々として別事なし」という調子です。そのうち、近所の子供が一人やってきて、4人になりました。気温が上がって来たので、4人を連れて、近所のコンビニまで行って、シャーベットを買ってきて、一休みさせて、引き上げることにしました。子供たちに「ありがとう」と言われて、「楽しくさせてもらっているのは、こちらの方だな」と思いました。子供の時、父のなじみの飲み屋などに連れられて行くと、そこのおかみさんみたいな人が、「ぼく、ちょっとおいで」とにこにこしながら、近所の駄菓子屋まで連れて行ってくれて、お菓子を買ってくれたことを思い出します。子供ごころに、どうして、そんなに親切にしてくれるのだろう、と思った記憶があります。私がお菓子を受け取るのを、にこにこしながら見ているのです。「ありがとう」とお礼を言ったのか言わなかったのか、記憶は定かでありません。子供の喜ぶ顔を見るというのが、大人にとってなぜうれしいのか、その理由はよく分かりませんが、気持ちはよく分かるようになりました。子供の素直な反応を見るのが面白いのかもしれません。自分が老いて死んだ後に地球を引きついでくれる子供に何かしてあげれることがうれしいのかも知れません。
そんな夏の午後でした。
そんな夏の午後でした。