3-31号のNature、さすがに福島第一原発の事故の記事で盛りだくさんです。「SEVEN DAYS」のコーナーは放射線汚染水のために原子炉冷却に支障を来しているという話で、防護服の人が青いシートをもっている写真つきで、2-3シーベルトの放射能を浴びた作業員が入院したということを簡単に伝えています。「News in Focus」のコーナーは、「放射性物質をバラまくな!!」とかいた紙を掲げて防護服を着た東京での原発反対デモの女性の写真がトップで、放射能が日本に拡散しているというニュースを伝えています。IAEAは16の県での放射能測定を行い、山形県で耕作推奨限界レベルを越える放射能を検出したとのこと。この結果はアメリカのエネルギー省が空からモニターしている放射線量とほぼ一致しているそうですが、それによると、もっとも放射能の高い地域は福島第一原発を基点として北西に細長く約40km伸びる地帯となっています。このパターンがどのようにして形成されるのか興味深いところですが、放射線の散らばり具合は同心円を書くように一様に広がるのではないのは違いないです。並んで、次の記事では「日本は地震対策の失敗と直面する」という記事で日本の地震対策、予測、対処の不備を見開き二ページで指摘しています。その数ページ後には、4ページにわたって、チェルノブイリの事故の経緯と現在と将来についての記事があります。この25年前に起こった事故は、ほんの小さなミスが大惨事になりました。原発の爆発後、6.7トンの放射性物質が周囲20万キロ平米にバラまかれました。4ヶ月後、28人の緊急作業員が放射線被ばくで死亡。5年後、子供の甲状腺癌の発生率は十倍に跳ね上がっています。2005年での総括ではこの事故の影響で4000人以上が死亡したと推計。今後は2015年に新しい密閉建造物を立てる予定ですが、どうもその費用の捻出に困っている様子。最終的なクリーンアップが終わるのは2065年とのこと。それまでには、事故を知っている人は殆どあの世に行ってしまっていることでしょう。
このチェルノブイリ事故の全貌を眺めてみると、原子力発電が如何に割りに合わないものかよく分かるでしょう。一度の小さなミスで、4000人以上の無関係の人が死に、ヨーロッパ中に放射性物質をまき散らし、とんでもない長い年月と費用をかけて、後始末をしないといけなくなるのです。日本でも問題になっているセシウム137の半減期は30年、ということは、ほぼ安全なレベルに減衰するには数百年はかかるわけで、それが原発周囲の土壌に撒き散らかされたのです。チェルノブイリの経緯から考えるに、福島原発周辺の土地は長年に渡って立ち入り禁止地帯とせざるを得ないでしょう。
そんな中で、今だに原発利権がらみでしょうか、自分さえ良ければ地球が滅びてもかまわないと思っているような連中がいます。歴史を振り返れば、産業革命が始まりでした。そして、一匹の世界を徘徊する資本主義という妖怪が生まれたのです。その妖怪に取り憑かれて、カネのためには人類を皆殺しにし地球を破滅に追いやるのもやむを得ないと考えている連中がいるようです。
「内田樹の研究室」では、原子力という「恐ろしいもの」をカネの話に堕としてしまうことで、日本人は恐怖心を感じなくした、というような意味の興味深い仮説が述べられていました。しかし、原子力とカネというのは日本だけの問題ではなく、そもそもがアメリカのオイル利権に対抗する勢力が勢力争いに利用してきたものであり、そういう連中の「原子力は己の強欲を満たすための道具でに過ぎない」という思い上がった邪悪な傲慢さに牽引されたものです。彼らには原子力や人知を越えたものを恐れるという謙虚さは最初から全くありません。また、原子力に限らじ、日本でも数々の恐ろしい公害が問題になってきました。それは、利己主義と、自分さえ良ければ良い、他もやっているからよい、と思考停止に陥ってしまう日本人の幼稚さゆえではなかったでしょうか。同様に、日本の原発は一部の確信犯とそれをとりまく思考停止した欲深い人間どもによって推進されてきたと言ってよいでしょう。
一方、一般人はもっと冷静でした。チェルノブイリ事故の後、日本でも反原発の運動が盛り上がりました。反原発ソングで発売停止となったRC サクセッションのレコードや、下にある反原発メッセージを含む黒沢明の映画もその頃、作られました。しかし、原爆の恐ろしさも原発事故の恐怖も十分知っていながら、原発利権者は、己の欲のために、愚かにも、人々の声に耳を塞ぎ、知恵ある人々の声を押さえつけ、現実と向き合うことを避けてきました。原発災害は100%人災といえるでしょう。
以下、転載。
何百年にわたって危険をさらし続け、一つの事故でとてつもない被害や損失が出て、人類のみならず地球全体に影響が出ることが、何度も証明されてきたのに、この御仁は、今の日本の経済(つまり自分のカネ)のために、世界の同胞や自らの子孫代々を危険に曝せと言っているのです。あきれ果てて言葉もありません。ただでさえ、世界を放射線汚染し、周囲諸国の了解もとらずに汚水を勝手に海に垂れ流したことで、日本は恩知らずの犯罪国だと思われ始めているのです。ここで、また杜撰きわまりないことがわかっている数多くの原発運転を再開して、もう一度、事故でも起こったら、今度は間違いなく、安全を名目に、日本は再び主権を奪われ、アメリカあるいは国際連合軍の占領下におかれるでしょう。そうなれば、日本経済というものそのものが消滅するかも知れません。
今回の原発事故で喜んでいるのは、オイル利権者です。陰謀論者によると、チェルノブイリでさえ、あれは事故ではなくオイル利権の連中が仕組んだサボタージュだと言っているぐらいです。この陰謀論が正しいとすると、原発推進路線を変更しない限り、また原発事故はおこるでしょう。
陰謀論で思い出しましたが、ここしばらく富士山の火口を中心に数カ所で軽微ながら地震が観測されているようです。弱い地震は毎日のようにありますので、この地震がただの偶然なのか、富士山の噴火を誘発しようとしている人工的な活動なのかわかりません。人工的に地震をおこす実験というものは、50年以上も前から行われており、地下への水の注入、小規模の爆弾、あるいは最近ではHAARPのように共振を利用する方法で、地震が容易に引き起こされることが分かっています。私は今回の地震と津波は自然現象であろうと思っていますが、人工地震というものが可能である以上、可能性は考慮しておくべきであろうと思います。
昔の黒沢明のオムニバス風の映画、「夢」の中で、原子力発電所が爆発し、大量の放射能を出しながら、富士山を赤く染めるという話が、紹介されていました。もう20年ぐらい前の映画ですが、今見てみると、現在を予言していたとしか思えません。富士山も本当に爆発するのかもしれません。
http://blogs.yahoo.co.jp/xoxdunubxox/19552162.html
デモお知らせ。
デモ名称:「菅やめろ!『福島原発』の責任を取れ!」
日時:4月16日、正午集合、0時半出発(当局と交渉中)
場所:明治公園(千駄ヶ谷)
このチェルノブイリ事故の全貌を眺めてみると、原子力発電が如何に割りに合わないものかよく分かるでしょう。一度の小さなミスで、4000人以上の無関係の人が死に、ヨーロッパ中に放射性物質をまき散らし、とんでもない長い年月と費用をかけて、後始末をしないといけなくなるのです。日本でも問題になっているセシウム137の半減期は30年、ということは、ほぼ安全なレベルに減衰するには数百年はかかるわけで、それが原発周囲の土壌に撒き散らかされたのです。チェルノブイリの経緯から考えるに、福島原発周辺の土地は長年に渡って立ち入り禁止地帯とせざるを得ないでしょう。
そんな中で、今だに原発利権がらみでしょうか、自分さえ良ければ地球が滅びてもかまわないと思っているような連中がいます。歴史を振り返れば、産業革命が始まりでした。そして、一匹の世界を徘徊する資本主義という妖怪が生まれたのです。その妖怪に取り憑かれて、カネのためには人類を皆殺しにし地球を破滅に追いやるのもやむを得ないと考えている連中がいるようです。
「内田樹の研究室」では、原子力という「恐ろしいもの」をカネの話に堕としてしまうことで、日本人は恐怖心を感じなくした、というような意味の興味深い仮説が述べられていました。しかし、原子力とカネというのは日本だけの問題ではなく、そもそもがアメリカのオイル利権に対抗する勢力が勢力争いに利用してきたものであり、そういう連中の「原子力は己の強欲を満たすための道具でに過ぎない」という思い上がった邪悪な傲慢さに牽引されたものです。彼らには原子力や人知を越えたものを恐れるという謙虚さは最初から全くありません。また、原子力に限らじ、日本でも数々の恐ろしい公害が問題になってきました。それは、利己主義と、自分さえ良ければ良い、他もやっているからよい、と思考停止に陥ってしまう日本人の幼稚さゆえではなかったでしょうか。同様に、日本の原発は一部の確信犯とそれをとりまく思考停止した欲深い人間どもによって推進されてきたと言ってよいでしょう。
一方、一般人はもっと冷静でした。チェルノブイリ事故の後、日本でも反原発の運動が盛り上がりました。反原発ソングで発売停止となったRC サクセッションのレコードや、下にある反原発メッセージを含む黒沢明の映画もその頃、作られました。しかし、原爆の恐ろしさも原発事故の恐怖も十分知っていながら、原発利権者は、己の欲のために、愚かにも、人々の声に耳を塞ぎ、知恵ある人々の声を押さえつけ、現実と向き合うことを避けてきました。原発災害は100%人災といえるでしょう。
以下、転載。
反発覚悟で森永卓郎氏提案「日本は原発のスイッチを入れよ」
経済アナリストの森永卓郎氏は反発を受けるのを覚悟の上で、今こそドラスティックな政策を敢行すべしと断言する。
7月や8月の電力需要のピーク時期を迎えれば、他の電力会社も供給力に余裕はなくなるわけで、融通しても足りなくなると見て間違いない。いくら日本国民が優秀でも、節電をお願いしただけでは間に合わないだろう。本当に計画停電や工場の操業停止、鉄道制限が必要になるはずだ。
ここで私は、反発を受けるのは承知のうえで、あえて提言させていただく。
「原発のスイッチを入れよ」残された道はそれしかない。
(中略)
日本人はリスクを取らない民族だといわれるが、今はリスクを取る時だ。
私は今まで原発を必要悪として認めざるをえないものと考えてきた。
しかし、日本経済の失速を防ぐためには、他の選択肢はない。
原発の是非を考えるのは、当面の電力不足を乗り切ってからでよい。
(後略) ※SAPIO2011年4月20日号
経済アナリストの森永卓郎氏は反発を受けるのを覚悟の上で、今こそドラスティックな政策を敢行すべしと断言する。
7月や8月の電力需要のピーク時期を迎えれば、他の電力会社も供給力に余裕はなくなるわけで、融通しても足りなくなると見て間違いない。いくら日本国民が優秀でも、節電をお願いしただけでは間に合わないだろう。本当に計画停電や工場の操業停止、鉄道制限が必要になるはずだ。
ここで私は、反発を受けるのは承知のうえで、あえて提言させていただく。
「原発のスイッチを入れよ」残された道はそれしかない。
(中略)
日本人はリスクを取らない民族だといわれるが、今はリスクを取る時だ。
私は今まで原発を必要悪として認めざるをえないものと考えてきた。
しかし、日本経済の失速を防ぐためには、他の選択肢はない。
原発の是非を考えるのは、当面の電力不足を乗り切ってからでよい。
(後略) ※SAPIO2011年4月20日号
何百年にわたって危険をさらし続け、一つの事故でとてつもない被害や損失が出て、人類のみならず地球全体に影響が出ることが、何度も証明されてきたのに、この御仁は、今の日本の経済(つまり自分のカネ)のために、世界の同胞や自らの子孫代々を危険に曝せと言っているのです。あきれ果てて言葉もありません。ただでさえ、世界を放射線汚染し、周囲諸国の了解もとらずに汚水を勝手に海に垂れ流したことで、日本は恩知らずの犯罪国だと思われ始めているのです。ここで、また杜撰きわまりないことがわかっている数多くの原発運転を再開して、もう一度、事故でも起こったら、今度は間違いなく、安全を名目に、日本は再び主権を奪われ、アメリカあるいは国際連合軍の占領下におかれるでしょう。そうなれば、日本経済というものそのものが消滅するかも知れません。
今回の原発事故で喜んでいるのは、オイル利権者です。陰謀論者によると、チェルノブイリでさえ、あれは事故ではなくオイル利権の連中が仕組んだサボタージュだと言っているぐらいです。この陰謀論が正しいとすると、原発推進路線を変更しない限り、また原発事故はおこるでしょう。
陰謀論で思い出しましたが、ここしばらく富士山の火口を中心に数カ所で軽微ながら地震が観測されているようです。弱い地震は毎日のようにありますので、この地震がただの偶然なのか、富士山の噴火を誘発しようとしている人工的な活動なのかわかりません。人工的に地震をおこす実験というものは、50年以上も前から行われており、地下への水の注入、小規模の爆弾、あるいは最近ではHAARPのように共振を利用する方法で、地震が容易に引き起こされることが分かっています。私は今回の地震と津波は自然現象であろうと思っていますが、人工地震というものが可能である以上、可能性は考慮しておくべきであろうと思います。
昔の黒沢明のオムニバス風の映画、「夢」の中で、原子力発電所が爆発し、大量の放射能を出しながら、富士山を赤く染めるという話が、紹介されていました。もう20年ぐらい前の映画ですが、今見てみると、現在を予言していたとしか思えません。富士山も本当に爆発するのかもしれません。
http://blogs.yahoo.co.jp/xoxdunubxox/19552162.html
デモお知らせ。
デモ名称:「菅やめろ!『福島原発』の責任を取れ!」
日時:4月16日、正午集合、0時半出発(当局と交渉中)
場所:明治公園(千駄ヶ谷)