飯島勲内閣官房参与訪朝のニュース。マスメディアが大騒ぎするようなことかと思いましたが、地上げ屋さんのブログを読んで納得。
最福寺の朝鮮総連本部ビルの競売落札が資金難のため潰れたという話がちょっと前にありましたが、全部つながっていたとは知りませんでした。詳細は地上げ屋さんのブログで読んでいただくとして、この話が本当なら、とどのつまり、安易なバブル政策で株高を煽って国民の目をくらまし、そのまま安定政権を確立するために、選挙前に一発大技を決めたい、そう身勝手に考えているアベ氏と、そこまでされては困るアホウ氏の大局観のない小競り合いということですね。朝鮮総連本部ビルの競売が潰されたので、訪朝の交渉が難しくなり、次善策としてこの人がコイズミ時代のコネをたよりに北朝鮮におもむいてアベ氏訪朝のセットアップをしようとした、ということなのでしょう。アベ氏が国会でコメントできなかったのも宜なるかなです。地上げ屋さんの話が本当だとすると、きっとこのニュースもアホウ氏側がリークしたのでしょう。
ネットで面白いコメントを見つけました。
ようするに、コイズミ氏が人気とりのため北朝鮮をダシにつかったと同じことを、アベ氏もやろうとしているという芸のない話。北朝鮮外交というのは選挙前のパフォーマンスに利用するイベントに過ぎないということですね。
しかし、アベ氏も目先の欲に目がくらみ、常識と判断力に欠けていて、宗主国アメリカ様の意向がどうも目に入っていないように見えます。サンケイの記事、「なぜ飯島氏訪朝か」では、
と書いてあります。この人、コイズミ秘書時代からいろいろなウワサを聞きます。小沢氏の一連の検察でっち上げ事件の黒幕だったいう話もどこかの週刊誌が書いていたのを覚えています。
このサンケイの記事の最後の一文が興味深いです。アメリカは「当然、日本側と(訪朝について)話すことになる」と述べたということですから、これが筋書きのある芝居でないとしたならば、「勝手な事をするな」と釘を刺しにくるということでしょう。日本に主権のないのが丸わかりですね。タダでさえ、アベ氏の中韓に対する対応を快く思っていないアメリカです。日本はアメリカの極東戦略のコマにしか過ぎないのに、己の選挙の都合だけで訪朝して余計なことをするな、アメリカを無視して訪中した田中角栄がどんな目にあったのか忘れたのか、とでも脅すのでしょうか。
ひょっとしたら、さすがのアメリカもアベ氏の常識と判断力のなさにサジを投げ、首をすげ替えようとするのかも知れません。すげ替えるにしても適当な代わりが見当たらないのが悲しいところですが。
関連して、日刊ゲンダイの金子勝さんの記事、(日々坦々から)。
アメリカが安倍政権のはしごを外す 慶大教授 金子勝の天下の逆襲 (日刊ゲンダイ2013/5/14)
最福寺の朝鮮総連本部ビルの競売落札が資金難のため潰れたという話がちょっと前にありましたが、全部つながっていたとは知りませんでした。詳細は地上げ屋さんのブログで読んでいただくとして、この話が本当なら、とどのつまり、安易なバブル政策で株高を煽って国民の目をくらまし、そのまま安定政権を確立するために、選挙前に一発大技を決めたい、そう身勝手に考えているアベ氏と、そこまでされては困るアホウ氏の大局観のない小競り合いということですね。朝鮮総連本部ビルの競売が潰されたので、訪朝の交渉が難しくなり、次善策としてこの人がコイズミ時代のコネをたよりに北朝鮮におもむいてアベ氏訪朝のセットアップをしようとした、ということなのでしょう。アベ氏が国会でコメントできなかったのも宜なるかなです。地上げ屋さんの話が本当だとすると、きっとこのニュースもアホウ氏側がリークしたのでしょう。
ネットで面白いコメントを見つけました。
飯島が北朝鮮に行ったようだが、選挙前に北朝鮮ネタが起こることを馬鹿な国民はそろそろ覚えろって。北朝鮮プロレスだって。それが外交だ。仮に拉致被害者が帰ってきたからといっても自民に投票しちゃ駄目。
ようするに、コイズミ氏が人気とりのため北朝鮮をダシにつかったと同じことを、アベ氏もやろうとしているという芸のない話。北朝鮮外交というのは選挙前のパフォーマンスに利用するイベントに過ぎないということですね。
しかし、アベ氏も目先の欲に目がくらみ、常識と判断力に欠けていて、宗主国アメリカ様の意向がどうも目に入っていないように見えます。サンケイの記事、「なぜ飯島氏訪朝か」では、
政府の一員とはいえ、直接の交渉担当者ではない飯島氏が単独で北朝鮮側と協議を進めることを不安視する向きは強い。
また、核実験やミサイル発射など挑発を続ける北朝鮮に対して、これまで制裁に反対していた中国も大手銀行が、貿易決済銀行である朝鮮貿易銀行の口座閉鎖に踏み切るなかで、日本だけが独自行動をとることへの懸念もある。
ソウルを訪問した米国のデービース北朝鮮担当特別代表は記者団に、日本側から事前に飯島氏の訪朝の連絡を受けていなかったことを示唆したうえで、16日からの日本訪問の際には「当然、日本側と(訪朝について)話すことになる」と述べた。
また、核実験やミサイル発射など挑発を続ける北朝鮮に対して、これまで制裁に反対していた中国も大手銀行が、貿易決済銀行である朝鮮貿易銀行の口座閉鎖に踏み切るなかで、日本だけが独自行動をとることへの懸念もある。
ソウルを訪問した米国のデービース北朝鮮担当特別代表は記者団に、日本側から事前に飯島氏の訪朝の連絡を受けていなかったことを示唆したうえで、16日からの日本訪問の際には「当然、日本側と(訪朝について)話すことになる」と述べた。
と書いてあります。この人、コイズミ秘書時代からいろいろなウワサを聞きます。小沢氏の一連の検察でっち上げ事件の黒幕だったいう話もどこかの週刊誌が書いていたのを覚えています。
このサンケイの記事の最後の一文が興味深いです。アメリカは「当然、日本側と(訪朝について)話すことになる」と述べたということですから、これが筋書きのある芝居でないとしたならば、「勝手な事をするな」と釘を刺しにくるということでしょう。日本に主権のないのが丸わかりですね。タダでさえ、アベ氏の中韓に対する対応を快く思っていないアメリカです。日本はアメリカの極東戦略のコマにしか過ぎないのに、己の選挙の都合だけで訪朝して余計なことをするな、アメリカを無視して訪中した田中角栄がどんな目にあったのか忘れたのか、とでも脅すのでしょうか。
ひょっとしたら、さすがのアメリカもアベ氏の常識と判断力のなさにサジを投げ、首をすげ替えようとするのかも知れません。すげ替えるにしても適当な代わりが見当たらないのが悲しいところですが。
関連して、日刊ゲンダイの金子勝さんの記事、(日々坦々から)。
アメリカが安倍政権のはしごを外す 慶大教授 金子勝の天下の逆襲 (日刊ゲンダイ2013/5/14)
相変わらず日本国内では、安倍内閣の支持率は高い。しかし、それは恥ずかしいことだという自覚が国民にないことが怖い。
安倍首相の国際的な評価は、右翼民族主義者、石原慎太郎にいたっては極右扱いだが、日本の大手メディアは正しく伝えようとしない。おかげで日本人だけが気づいていない。まるで戦前のようだ。
閣僚の靖国参拝についての発言や、首相の歴史認識に対して、中国や韓国だけでなく、欧米各国も顔をしかめている。アメリカの議会事務局までが「安倍首相の歴史認識はアメリカの国益を害する恐れがある」という報告書をまとめたほどだ。
アメリカが尖閣諸島について、日米安保の対象に含まれると発言しているのも、アジア諸国と軋(あつ)轢(れき)を強める安倍首相の思想に共鳴しているからではない。在日米軍基地を正当化するためにすぎない。
安倍首相はそれをバックに、中国に対して勇ましい態度を取っているが、アメリカは、ただでさえイラク戦争で傷を負い、国を疲弊させてしまったのに、大国中国と全面対決することなど少しも考えていない。事実、米中両国で軍事演習したり、軍事対話を強めようとしているくらいである。だから安倍首相を諫(いさ)めるのだ。
安倍首相は、日米同盟を頼みにして、憲法「改正」や「国防軍」創設をもくろむが、もし本気で動きだしたら、アメリカはハシゴを外すのではないか。ちょうど、外国人投資家がアベノミクスを煽(あお)って株価を上げ、日本人投資家が高騰した株を買いはじめたら一斉に売ろうとしている構図に似ている。
安倍首相の国際的な評価は、右翼民族主義者、石原慎太郎にいたっては極右扱いだが、日本の大手メディアは正しく伝えようとしない。おかげで日本人だけが気づいていない。まるで戦前のようだ。
閣僚の靖国参拝についての発言や、首相の歴史認識に対して、中国や韓国だけでなく、欧米各国も顔をしかめている。アメリカの議会事務局までが「安倍首相の歴史認識はアメリカの国益を害する恐れがある」という報告書をまとめたほどだ。
アメリカが尖閣諸島について、日米安保の対象に含まれると発言しているのも、アジア諸国と軋(あつ)轢(れき)を強める安倍首相の思想に共鳴しているからではない。在日米軍基地を正当化するためにすぎない。
安倍首相はそれをバックに、中国に対して勇ましい態度を取っているが、アメリカは、ただでさえイラク戦争で傷を負い、国を疲弊させてしまったのに、大国中国と全面対決することなど少しも考えていない。事実、米中両国で軍事演習したり、軍事対話を強めようとしているくらいである。だから安倍首相を諫(いさ)めるのだ。
安倍首相は、日米同盟を頼みにして、憲法「改正」や「国防軍」創設をもくろむが、もし本気で動きだしたら、アメリカはハシゴを外すのではないか。ちょうど、外国人投資家がアベノミクスを煽(あお)って株価を上げ、日本人投資家が高騰した株を買いはじめたら一斉に売ろうとしている構図に似ている。