百醜千拙草

何とかやっています

クリスマスの歌、 Google Trend

2013-12-24 | Weblog
クリスマスが近づいてきました。
キリスト教のクリスマスを祝い、神式で神社で初詣に行き、仏式で死んで行く、無節操な日本人、その軽々しさは悪くないです。どうせなら、ハヌカもクワンザも一緒にやって、ラマダンで断食しつつ、七面鳥の丸焼きを食べながら酔っぱらうというのはどうでしょう。商業化したクリスマスは、宗教的行事ではなく、ただの年末の宴会やデートのための口実に過ぎない、と本音では思いながら、とりあえず、教会に行って賛美歌やキャロルも聞いてみるという日本人の軽さは(政府の役人と政治家は除く)美徳だと私は思っております。そういう私も、アメリカや資本主義の悪口を言いながら、アメリカンポップスを聞き、引退資金の積み立てに投資信託を使っていますし、歌舞伎十八番の長唄の後にオベラのアリアをかけていますし、コーヒー飲みながら煎餅を食べ、暖炉の前にこたつを置いています。

ラジオから「Merry Christmas, Darling」が流れてきて、拒食症でカレン カーペンターが亡くなって、もう何年経つのかな、とふと思いました(ちょうど20年でした)。子供のときに買ったカーペンターズの「スーパースター」のドーナッツ版のB面がこの曲でした。子供の時に素直に信じていた豊かで自由な国のアメリカ、陽気で、スケールが大きく、日本海に雪が舞うこともなく、寒さをこらえてセーターを編んだりする必要もない、一年中晴天のカリフォルニア。そんなアメリカの豊かで明るい幸せな人々の生活の中で、でもクリスマスに恋人がいなくて少し寂しい、、、。毎日、生きるためにあくせくしている我が身からすれば関係ない世界ですが、夢多き子供の時にはこのカーペンターズの曲を聞いて、多少は切ない憧れを覚えたものでした。カレン カーペンターのアルトの染み通るような声はやはりユニークです。日本公演のときに日本語で「Sing」を「シング、うたおー、しあわーせがくるように、、、」と歌っていたのを見た時も素直に好感を持ちました。


ついでに、単に私の好きなクラッシックなクリスマスの歌。「O Holy Night」。
リベラの美しいボーイズ ソプラノで。長調から短調にそしてまた長調へと転調していく和音進行が美しいです。


ところで、最近、「Space of ishtarist」というブログで、Google Trendを使って、フクシマ第一事故後の健康被害を間接的に示唆するデータを解析しているのを知りました。Google Trendという機能は知りませんでしたが、検索語の頻度から世界や各地での人々の関心、動向を探るという機能です。これによると、放射線障害の可能性がある症状を示す言葉の検索頻度がフクシマ原発事故以後、増加している傾向が見られます。理論編とデータ編に分けて、この解析の意義と欠点などについて議論されており、大変興味深いです。
 私も早速、Google Trendに行ってみました。なぜか、検索windowに自動的に「Bitcoin」という単語が現れたので、そのまま検索してみました。驚きました。「Bitcoin」の検索頻度がここ3ヶ月で急激に上昇しています。何故か本場であるはずの日本では関心は低いようですが、これは、早ければ来年始めというウワサの次の金融ショックの到来を予想するものなのかも知れません。インチキ資本主義がいよいよ崩壊するかもしれないと人々が思い出しているのかも知れません。
 また、これで医学生物学研究の流行もわかるかも知れません。最近、ゲノム編集技術につかわれるCrispr/Casシステムを使ったクロマチン解析の方法を考えているのですが、試しにCas9で検索してみると、この二年で検索頻度が急激に増加しています(驚くようなことではないですが)。研究費申請書のストラテジーの構築にもGoogle Trendは有用なのではないかと思った次第です。
コメント
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