次の研究ネタを探して、うろうろしている日々です。昔は、面白そうだと思った現象を理解するために実験するだけで良かった日々もありました。しかし、今やまずは研究費です。まずは、人に面白いと言ってもらえる研究ネタを見つけて、自分の専門分野とすり合わせてニッチを作っていく努力をしないとカネになりません。次の応募は来年を予定していますが、準備に数ヶ月、審査に数ヶ月、計算するとあまり余裕がありません。パイプラインには定期的に新ネタを仕込んでいく必要があるのですが、この一年ばかり、研究費申請のことにかかりきりになり、出すべき論文も後回しになっている状態ですので、新ネタを仕込む余裕がありませんでした。このツケは二年後にやってきますから、ここで少し頑張って遅れを取り戻したいところです。しかし、そんな簡単にパッとした新ネタが見つかるわけものなく、行き詰まった私小説家のように頭を掻き毟る日々です。
さて、安保法案反対の運動はますます大きくなっていっています。脱原発運動と同様に、官僚が描いた路線を民衆の力で方向転換するのは容易なことではありません。しかも今回の安保法案に関しては、アメリカの軍事費削減に伴う米軍戦力低下の穴埋めを自衛隊にさせるというアメリカの意向と対米隷属官僚の指令のもとに行われており、当のアベは、それで軍隊が持てるのなら渡りに船とぐらいにしか思っていないのですから、どうしようもありません。この動きが変わるとすれば、外圧しかありません。アメリカは、自衛隊にアメリカ軍の下働きをさせたいという短期的な利益追求の欲求がある一方で、戦後に日本を徹底的に骨抜きにして二度と逆らえないようにしたことでわかるように、日本が再び軍事的野心を持つことを恐れてもいます。加えて、アベ内閣にはその辺のバランス感覚がないということはアメリカはわかっていて、暴走する危険も懸念しているわけです。
ニューヨークタイムズが、わざわざ安保法案反対運動を取り上げて、アベ内閣のやり方を懸念するような社説を出したのは、アベ内閣に「暴走するな」と釘をさしたかったのだろうと思います。そのメッセージは、少なくとも官僚レベルは理解しているはずです。官僚にとっても、安保法案を通そうとするのは、アメリカの軍の縮小に伴う人員不足を自衛隊で補填しろ、という要求を満たすためだけの目的であり、中国にバカにされてたまるか、というような子供じみたエゴでやりたいわけではないのです。しかし、アベ氏は違うでしょう。この人の動機は(おそらく学生時代の劣等感に由来するであろうゆえに)非常に厄介だと想像できます。
ともあれこの状況を客観的に見ると、いくら各地で一般国民、学者の会、学生の団体らが、デモを繰り広げても、今回の法案を止めることは(仮に衆院の野党の総協力で内閣不信任案提出などの手を使ったとしても)困難だろうと思います。しかしながら、世の中は因果で動いて追います。この反安保運動、それから脱原発運動といった運動は、すぐには成果になって現れなくても、バイプラインに仕込まれたネタのように、しばらくたってから効いてくるものです。アベ内閣は次の参院選でトドメを刺されて遠からず退陣するであろうと思われます。それでも、すぐに対米従属が変わるわけでもありませんが、まずは目の前の障害を一つ一つ取り除いていくことです。そしてある時、そのネタが威力を発揮することになる、と私は想像しております。
さて、安保法案反対の運動はますます大きくなっていっています。脱原発運動と同様に、官僚が描いた路線を民衆の力で方向転換するのは容易なことではありません。しかも今回の安保法案に関しては、アメリカの軍事費削減に伴う米軍戦力低下の穴埋めを自衛隊にさせるというアメリカの意向と対米隷属官僚の指令のもとに行われており、当のアベは、それで軍隊が持てるのなら渡りに船とぐらいにしか思っていないのですから、どうしようもありません。この動きが変わるとすれば、外圧しかありません。アメリカは、自衛隊にアメリカ軍の下働きをさせたいという短期的な利益追求の欲求がある一方で、戦後に日本を徹底的に骨抜きにして二度と逆らえないようにしたことでわかるように、日本が再び軍事的野心を持つことを恐れてもいます。加えて、アベ内閣にはその辺のバランス感覚がないということはアメリカはわかっていて、暴走する危険も懸念しているわけです。
ニューヨークタイムズが、わざわざ安保法案反対運動を取り上げて、アベ内閣のやり方を懸念するような社説を出したのは、アベ内閣に「暴走するな」と釘をさしたかったのだろうと思います。そのメッセージは、少なくとも官僚レベルは理解しているはずです。官僚にとっても、安保法案を通そうとするのは、アメリカの軍の縮小に伴う人員不足を自衛隊で補填しろ、という要求を満たすためだけの目的であり、中国にバカにされてたまるか、というような子供じみたエゴでやりたいわけではないのです。しかし、アベ氏は違うでしょう。この人の動機は(おそらく学生時代の劣等感に由来するであろうゆえに)非常に厄介だと想像できます。
ともあれこの状況を客観的に見ると、いくら各地で一般国民、学者の会、学生の団体らが、デモを繰り広げても、今回の法案を止めることは(仮に衆院の野党の総協力で内閣不信任案提出などの手を使ったとしても)困難だろうと思います。しかしながら、世の中は因果で動いて追います。この反安保運動、それから脱原発運動といった運動は、すぐには成果になって現れなくても、バイプラインに仕込まれたネタのように、しばらくたってから効いてくるものです。アベ内閣は次の参院選でトドメを刺されて遠からず退陣するであろうと思われます。それでも、すぐに対米従属が変わるわけでもありませんが、まずは目の前の障害を一つ一つ取り除いていくことです。そしてある時、そのネタが威力を発揮することになる、と私は想像しております。