百醜千拙草

何とかやっています

福神漬け作りました。

2015-07-31 | Weblog
研究は地道に一歩一歩やっていますが、やはり、スピードは大切ですね。PCSK9の中和抗体が高脂血症の治療薬としてアメリカとEUで認可をとったという話を聞いて思いました。ヒトでの遺伝子異常が見つかってから薬になるまで10年ちょっとです。よいものをじっくりと確実にやることが最も研究では優先すると思ってはおりますが、一方、モノになりそうなものには、タイムリーに手をさっと出せるフットワークの軽さと余裕を常に維持していくことも、社会のニーズに応えるという点でも極めて大切だと思うようになりました。グラントにおいては更にそうです。タイムリーであること、なぜその研究が「今」なされないといけないのか、という点が十分に納得してもらえないと研究の意義を評価してもらえませんし。

ということで、変わりばえのしない日々ですので、どうでもいい話でも。
最近、週末によくカレーを作っていますが、日本のカレーはよくできていると思います。カレーに限りませんが日本の食品のレベルは西洋諸国に比べると総じて3段階は上だろうと思います。日本人の飽くなき探究心と地道な努力の成果であろうと思います。カレーはイギリスを通じて明治初期に日本に輸入されたそうですが、本格的に大衆化するのは昭和で、特に固形のルーが開発されてからのようです。カレー用にスパイスを混合したカレー粉はイギリスの会社が最初に製品化そうですが、カレー粉の消費量では日本はインドに次ぐ堂々の世界第二位だそうです。なぜ、日本人にこれほどカレーが好まれるのか、よく分かりません。和風のカレー料理のバラエティーも多いです。私が中学生のころは、学校のそばの甘味屋で「カレー丼」というメニューがあり、よく食べに行っていました。これがすごく美味しかったのですが、いまはどんな料理であったのかはっきりと思い出せません。和風だしでカレーを溶いたシチュー状のものの中にカツレツが入っていて、ご飯が別盛りになっていたような気がします。当時、この料理を知らない人々にカレー丼のおいしさを説明しようとしたら、それはカツカレーとどう違うのだと聞かれて、自分の感覚では全く違う食べ物なのにうまく説明できずに困りました。

昔ながらの日本のカレーに福神漬けが添えられておりますが、この絶妙のコンビネーションは昭和初期に日本郵船が始めたのが起源のようです。どうもインドのチャツネかピクルスを添えるかわりに日本人の口に合うものとして代用したのが始まりのようです。適度な酸味と甘みとショウガの香りに加えて、歯ごたえの良さですね。
それで、最近、カレーをつくるついでに福神漬けも作ってみようと思いたち、作ってみました。意外に簡単にできて大変おいしく、カレー以外にも冷や奴に添えたりしてもいいです。豆腐は絹ごしを買ってきてざるなどで一、二日、冷蔵庫で水切りしてます。普通のヨーグルトからグリーク ヨーグルトを作るような感じです。
また、市販のものよりも野菜をかなり大きく切っているので、おかずの一品としてもいけます。本来の福神漬けは「大根、カブ、なす、レンコン、ナタ豆、うり、しそ」ということらしいですが、材料の関係上、大根、ナス、キュウリ、レンコンの四品で作ってみました。
 野菜は大きめに切り(2 cm角ほど)塩を降って一時間ほど、しんなりさせて水気を絞ります。その間に、醤油1、酒1.5、砂糖1、酢0.5 カップを煮立て、昆布だし、千切りにした一かけのショウガとゴマを大さじ1加えます。そこへ水気を絞った野菜を入れて、沸騰後1分ほどで火からおろし、一旦、野菜を取り出します。煮液だけを火にかけ直して5分ほど煮詰め、熱いうちに野菜の上からかけて密閉し、冷めてから、さらに冷蔵庫で一日ほど寝かせれば出来上がりです。ショウガのピリッとした爽やかさと煮汁の酸味と甘みが重要なように思います。難点は酢と醤油とショウガの匂いが結構つよいことですね。お弁当に持って行くのはおすすめできません。
コメント
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