次の研究申請のことを考え始めました。できることは限られているし同じネタを使い回すわけにはいかないので、その制約の中で、いかに自分が出きそうなことで社会のニーズに合うプロジェクトを申請するか、というパズルです。
研究申請の採択率は随分下がり、競争は激しくなっており、その分、全体としての申請書のレベルは上昇していると思います。レベルが上がっているのに採択率が低いということは、採択されるためにはよりクオリティの高いものを書く必要があるということで、よい申請書(サイエンス フィクション)を書くために、本来の研究時間を犠牲にして、バカにならない時間を費やさねばならなくなっています。大変、非生産的です。
通常サイズの研究プロジェクトの研究申請における最大の問題は、そのプロジェクトはまだ始まっていないにもかかわらず、その中心となっている仮説は正しくないといけないという宿命があることです。建前上は、わからないことがあるので研究して仮説が正しいかどうかを検証する、というスタンスで研究計画は書くわけですが、実はあらかじめその仮説がほぼ正しいことがわかっていることが申請書が通るための前提となっています。そうでなければ、研究は余りにリスクが大き過ぎると批判されて採択されないのです。仮説が正しいかどうかを知るには、実験してみるしかありません。それで、ある程度、仮説が正しそうだという予備データが得られてから、それを小出しにしつつ、レビューアを説得することになります。一方、仮説を完全に証明してしまうと「もう仮説が証明されたのなら、わざわざカネを出して研究する必要はない」と批判されることになります。私、バランス感覚は比較的いい方だと思っているのですが、この研究費申請の予備データの出し方に関しては、未だにそのコツがなかなかつかめません。
この二年間ほど研究費獲得に苦しみ、一息ついたと思ったらすでに次にかからなければなりません。こんなことをしているうちに人生が終わってしまうという焦りを感じることが増えました。どんな立派な論文を書いた所で、一年もたたないうちに忘れ去られます。かりに歴史に残るような発見をしたところで、その喜びなど続いても一ヶ月といったところでしょう。「花の命」のような研究者人生です。
さて、強行採決された安保法案ですが、アメリカの方ではもう何ヶ月も前から、法案が通ることを前提に、アメリカ軍事予算が組まれていたという話がおおっぴらに新聞に出ていたということを知りました。そりゃ、アメリカの軍事戦略に加担するために、国民の税金と命を差し出して立憲主義と民主主義を踏みにじり、どう考えても無理な筋を通して道理を引っ込めさせたアベ政権ですから驚きはしません。しかし、あれだけの子供だましの詭弁を弄して、安保法案、解釈改憲を成立させようと、史上最長の会期延長までしてごり押ししたのは、アメリカの来年度の軍事予算に合わせるためだった、というのですから、あまりに情けない。学生時代は、こういう恥知らずのことをすると「便所虫に生まれ変わる」と言ったものです。
その記事、「US defense budget already counting on Japan self-defense plan」By Erik Slavinは今年の5月に発行されています。つまり、アベがホワイトハウスと議会で、TPP礼賛し日米軍事同盟強化の演説をして、アメリカ様に「日本国民の犠牲にして、多大な貢物をする」と宣言した後です。
アベとその取り巻きは仕方がないとしても、情けないのは公明党。週末の「アベ政権を許さない」デモは、公明党本部前もターゲットに大勢の人々が集まった様子。
公明党本部前でも「アベ政治を許さない」
研究申請の採択率は随分下がり、競争は激しくなっており、その分、全体としての申請書のレベルは上昇していると思います。レベルが上がっているのに採択率が低いということは、採択されるためにはよりクオリティの高いものを書く必要があるということで、よい申請書(サイエンス フィクション)を書くために、本来の研究時間を犠牲にして、バカにならない時間を費やさねばならなくなっています。大変、非生産的です。
通常サイズの研究プロジェクトの研究申請における最大の問題は、そのプロジェクトはまだ始まっていないにもかかわらず、その中心となっている仮説は正しくないといけないという宿命があることです。建前上は、わからないことがあるので研究して仮説が正しいかどうかを検証する、というスタンスで研究計画は書くわけですが、実はあらかじめその仮説がほぼ正しいことがわかっていることが申請書が通るための前提となっています。そうでなければ、研究は余りにリスクが大き過ぎると批判されて採択されないのです。仮説が正しいかどうかを知るには、実験してみるしかありません。それで、ある程度、仮説が正しそうだという予備データが得られてから、それを小出しにしつつ、レビューアを説得することになります。一方、仮説を完全に証明してしまうと「もう仮説が証明されたのなら、わざわざカネを出して研究する必要はない」と批判されることになります。私、バランス感覚は比較的いい方だと思っているのですが、この研究費申請の予備データの出し方に関しては、未だにそのコツがなかなかつかめません。
この二年間ほど研究費獲得に苦しみ、一息ついたと思ったらすでに次にかからなければなりません。こんなことをしているうちに人生が終わってしまうという焦りを感じることが増えました。どんな立派な論文を書いた所で、一年もたたないうちに忘れ去られます。かりに歴史に残るような発見をしたところで、その喜びなど続いても一ヶ月といったところでしょう。「花の命」のような研究者人生です。
さて、強行採決された安保法案ですが、アメリカの方ではもう何ヶ月も前から、法案が通ることを前提に、アメリカ軍事予算が組まれていたという話がおおっぴらに新聞に出ていたということを知りました。そりゃ、アメリカの軍事戦略に加担するために、国民の税金と命を差し出して立憲主義と民主主義を踏みにじり、どう考えても無理な筋を通して道理を引っ込めさせたアベ政権ですから驚きはしません。しかし、あれだけの子供だましの詭弁を弄して、安保法案、解釈改憲を成立させようと、史上最長の会期延長までしてごり押ししたのは、アメリカの来年度の軍事予算に合わせるためだった、というのですから、あまりに情けない。学生時代は、こういう恥知らずのことをすると「便所虫に生まれ変わる」と言ったものです。
その記事、「US defense budget already counting on Japan self-defense plan」By Erik Slavinは今年の5月に発行されています。つまり、アベがホワイトハウスと議会で、TPP礼賛し日米軍事同盟強化の演説をして、アメリカ様に「日本国民の犠牲にして、多大な貢物をする」と宣言した後です。
2016年のアメリカ防衛予算は、日本の安保法案の成立を前提としている。
アメリカは日本の集団的自衛権に関する安保法案を維持している。
アベ内閣は、昨年、平和主義的日本国憲法の「再解釈」によって、第二次大戦後初めて、同盟国の「集団的自衛」に参加できるようにすることを決定した。、、、どれほど国民の反対が大きくとも議会で圧倒的多数をもつアベ政権は、法案を提出すればそれは可決されるだろう、、、、、公明党の協力がなければ、集団的自衛権の法案は通らない、とワタナベ ツネオ氏はいう。
アメリカは日本の集団的自衛権に関する安保法案を維持している。
アベ内閣は、昨年、平和主義的日本国憲法の「再解釈」によって、第二次大戦後初めて、同盟国の「集団的自衛」に参加できるようにすることを決定した。、、、どれほど国民の反対が大きくとも議会で圧倒的多数をもつアベ政権は、法案を提出すればそれは可決されるだろう、、、、、公明党の協力がなければ、集団的自衛権の法案は通らない、とワタナベ ツネオ氏はいう。
アベとその取り巻きは仕方がないとしても、情けないのは公明党。週末の「アベ政権を許さない」デモは、公明党本部前もターゲットに大勢の人々が集まった様子。
公明党本部前でも「アベ政治を許さない」
きょうは「反安倍デー」。午後1時、全国各地各所で「アベ政治を許さない」のポスターが掲げられた。(呼びかけ人:作家・澤地久枝さん、瀬戸内寂聴さんら)会場に行けない人は自宅の壁に貼った。ベビーカーに吊り下げた。カバンに貼って街を歩いた・・・新宿区信濃町では、市民団体(反安保実行委員会)が公明党本部前で「アベ政治を許さない」を掲げようとしたが、警察に阻止された。
公明党を抗議対象に選んだのは安倍政権の暴走を支えているのが公明党だからだ。
公明党を抗議対象に選んだのは安倍政権の暴走を支えているのが公明党だからだ。