百醜千拙草

何とかやっています

感謝の実践 - II

2015-08-14 | Weblog
最近、安倍内閣の失速が著しいような気がします。安保法案、強行採決までわずか、で川内原発の再稼動も始まります。しかし、安倍政権が安保法案の衆院での強行採決、子供だましのプロパガンダで高校生からもバカにされるようになり、急激に追い込まれているように見えます。安保法案を通して年末にもう一回、衆院解散選挙という筋書きさえ、危うくなってきてます。ひょっとしたら9回裏の逆転逆転劇もありうるかもしれません。心配なのは総裁選。自民党はここでアベおろしで顔を変えて支持率アップを狙っているかもしれません。アベをおろしただけではダメです。元から断たなきゃ。アベ氏が詭弁と嘘を弄するのは、アベ氏だけに責任があるのではなく、アベ氏を操る背後にそもそも邪な考えがあるからですから。

今回の安保法案、日米地位協定に基づく、アメリカの命令を受けた政府官僚が、法案が議会に提出される随分前から、既定路線として「通る」ことになっていました。つまり、国会は「議論しているフリ」だけの茶番(むかしからそうですが)であるということです。これまで、それでも日本は独立国家で民主主義国家だという「建前」で、国会プロレスショーを演じてきました。

しかし、最近、国民の中にも本当のことを知る人が増え、野党議員も無視できなくなってきました。この対米隷属により、国民の富と安全をアメリカに売り渡すことによって、おのが利益を追求する一部の官僚、政治家、大企業、マスコミおよびアメリカからなる「互助会」に刃向かう政治家、言論家は、これまで社会的、肉体的に抹殺されてきました。しかし、真実は強いのです。真実を口にする人間が増えれば、声の大きい数人の口を封じるぐらいでは抑えきれなくなります。そんな勢いを市民デモをする人々や最近の国会での野党議員からも感じます。

先日の国会の模様のツイート; 小池晃氏「ここに統合幕僚監部の資料がある。『地球規模で集団的自衛権を行使』という日米新ガイドラインの内容だ。国会に安保法案が提出される前にこんなこと勝手に米国に約束してきてる。日本の独立と主権をないがしろにしてる」 平和安全特別委員会 http://bit.ly/ijJ1AJ


政治家が議論する前から、すでに筋書きはアメリカと官僚とで決められています。

今や、国民が安倍政権に生理的な拒否反応を示し始めた。これが命取りとなる。(かっちの言い分)各機関の世論調査では、軒並み内閣支持率が10ポイント近く下がり、毎日新聞では35%であり、不支持が51%であった。国民も、安倍氏の欺瞞、嘘の性癖に辟易し始めた。それに本能的に反応したのは大学生であり、さらに高校生である。戦後70年で、高校生が呼びかけてデモをした事例は、未だかつてなかった。明らかに、安倍首相の人間性に疑念を抱き、不信の念から、いてもたっても居られなかったと思われる。


私が高校生のときは政治には全く興味ありませんでした。政府にいる人々はマトモな人が真面目にやっているのだろうと思っておりました。それが、いまや高校生にまで知能と人間性を疑われるような人間が首相をしています。高校生の意識が上がったのはもちろんでしょうが、それは、あまりに安倍政権がお粗末すぎるのがそもそもの原因でしょう。

国民が政府を批判的に見て、国や社会をより深く考えるようになり、成熟した判断力を持つようになって初めて真の民主主義は成立すると思います。そう思えば、高校生にまで「おかしい」と思わせるほどのアベ政権の稚拙さにも、それなりの意味があったとも言えるかもしれません。ひょっとしたらそこに感謝の余地があるかもしれません。
コメント
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