百醜千拙草

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Brace for impact

2015-12-18 | Weblog
米、9年半ぶり利上げ FRB、ゼロ金利終了 というニュース。

米国の中央銀行、連邦準備制度理事会(FRB)は16日、主要政策金利を事実上ゼロに抑える異例の措置を終え、金利を年0・25%引き上げることを決めた。利上げは2006年6月以来9年半ぶり。リーマン・ショックに対応するため08年12月に導入し7年に及んだゼロ金利終了は米経済復活を示す。米金融政策は危機対応を終え、金利の上げ下げで景気を調節する正常な姿に戻る。
 FRBは金融政策を決める16日の連邦公開市場委員会(FOMC)で、短期金利の指標フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を年0・25~0・50%に変更することを全会一致で決めた。


いよいよ来たか、という感じです。アメリカ経済の復活などしていません。単なる株式ゲームのバブルですから、このFRBの金利引き上げは、ひょっとしたら世界大恐慌の呼び水となるかも知れません。株式市場暴落7年の法則で、7年おきに市場は暴落する(させられる)と言われています。リーマンショクが7年前、その時にも原油価格がまず急に下がったのでした。ガソリンの値段はこの一、二ヶ月で随分、下がっています。お膳立ては整ったという感じですね。このFRBの決定が世界恐慌の始まりの合図となるのかも知れません。一般庶民にできることは限られていますが、万が一の時の衝撃に対する心の準備だけはしておきましょう。最悪、銀行閉鎖ぐらいまで行くかも知れません。

それにしても、政治、社会面では、長年、明るい話題を聞いてないような気がしますが、気のせいでしょうか。そもそも、明るい、暗いも気持ちの持ちようだとも言えますが。ま、良いことにも悪いことにも必ず終わりがあります。今は悪くても必ず良くなります。上がれば下がり、下がれば上がる、株式市場の真理は世の中の真理でもあります。

ところで、先日の「筆洗い」のコラムは、今年の漢字として「安」が選ばれたという話題を取り上げていました。ウンチクに富むウィットの効いた文章で関心しましたの貼り付けておきます。

 京都には「逆さ札」なる泥棒除(よ)けのまじないがあると聞く。「十二月十二日」と書き、その紙を家のどこかに張っておく。これだけである▼なぜ、ひっくり返して張るのか。十二月十二日は天下の大泥棒、石川五右衛門がこの世に生まれた日と考えられているそうで、それが「逆さ」になっていれば、三条河原で釜ゆでにされた日の意味につながる。泥棒がその「逆さ札」を見て、無残な五右衛門の最期を思い、犯行を断念するのだという▼現在も逆さ札を張るお宅があるそうだが、今、それを見て「まずいっ」とひるむ悪者は相当の歴史通かもしれぬ▼これも「逆さ」に張った方がいいのではないか。考え込んでしまう。二〇一五年の世相を表す漢字として「安」が選ばれた。国民の意見を二分した安保法制の影響だろう。「安心してください」なる流行語も効いたか▼「(今年の漢字は)私にとっても『安』。安を倍増すると安倍になる」と胸を張る首相だが、乱暴な政治、不透明な経済、テロの相次ぐ国際情勢など、どこを切っても安心、安定の「安」の字を感じられぬ一年でもあった。選ばれた「安」は逆さまにした「不安」の「安」であり、「安」を求める願いだろう▼やはり逆さに張っておこう。そういえば、中華料理店などでは「福」の字を逆さに張るところもある。あれには「福」が至るとの意味があるそうだし。
コメント
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