百醜千拙草

何とかやっています

反知性無辺誓願度

2017-04-25 | Weblog
The Earth Day の日曜日、世界各国で行われた「March for Science」、科学の振興のためのデモです。私も様子を見ました。人々が思い思いのプラカードを手に集まり、色々なセクターからの代表者がスピーチします。
科学振興とはいいますが、実のところ、これはトランプのキチガイじみた科学政策と、事実を軽視するキチガイじみた発言、そして目の前の金と欲ために環境破壊を積極的に進めようとする「反知性主義」に対するプロテストです。特に、過去五年でもっとも温暖化が進んだ地球がすでにtipping pointにきていることに対する科学者と一般市民の危機感を、トランプが全く理解できていないこと、自分に都合の悪い真実は認めず、都合の良いでっち上げを堂々と言い、矛盾を指摘されると「Alternative fact」とかいう意味不明の言葉をヒネリ出して言い訳する、その無知と傲慢さとバカさ加減に、アメリカ人のみならず世界中が多大なる不安を抱いているのです。

時事ニュース 科学者、世界各地でデモ=米大統領らの言動に危機感
トランプ米大統領が地球温暖化を「でっち上げ」と言い放つなど、科学を軽視する風潮が世界的に広がりつつあると危機感を募らせた科学者らによるデモ行進が「地球の日」の22日、米首都ワシントンをメイン会場に、世界600カ所以上(主催者発表)で行われた。、、、、
トランプ大統領は22日、地球の日に当たり声明を出し「米国の勤労者世帯を害することなく環境保護を進めなければならない」と主張。行き過ぎた環境規制は撤廃すべきだと訴えた。


トランプの言動は一見、もっともと聞こえるかも知れませんが、問題なのは、この男が事実を客観的に判断するという「理性」と「謙虚さ」を持ち合わせておらず、「行き過ぎた環境規制」がどのようなものかを決めるのは、自分の都合次第ということなのです。

チラホラ目にしたプラカードでよく目にしたのは、「There is no Plan(et) B」というサインで、「地球はただ一つ」と「替えがきかない」ということを引っ掛けたものでした。トランプが、その反知性主義で取り返しのつかないことを進めてかけがえのない地球を破壊しようとしていることに対する危機感です。壊すことはバカ一人でもできます。しかし壊したものを元に戻すことは天才が何人集まったところで非常に困難です。

それにしても、トランプのキチガイぶりは、タイガイです。この男は、ますます「断末魔の痙攣」だと思うようになりました。さすがにこの調子では中間選挙までもたないだろうと思わされます。この「痙攣」に生理的な意味はないですが、周辺にダメージを与えることは大いにありえます。ま、キチガイに刃物を与えてしまったわけですから、人々はわが身と地球を守るために十分注意しないといけません。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする