tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

なら燈花会2011 灯人(ひと)サポーター募集中!(Topic)

2011年06月25日 | お知らせ
奈良の夏を彩る風物詩として、すっかり定着した「なら燈花会」、今年は8/5(金)~14(日)まで開かれる。NPO法人なら燈花会の会は現在、「灯人(ひと)サポーター」(ボランティア・スタッフ)を募集している。第1次募集の締め切りは7/5(火)なので、お急ぎいただきたい。募集要項を同会のHPから引用する(応募フォームは、こちら)。

『なら燈花会』灯人サポーター募集

なら燈花会を自分たちの手で!!夏の思い出つくりませんか?
募集内容 祭りの開催当日、主に点灯準備から消灯・カップ回収までのお手伝いをしていただきます。ご都合の良い日を何日でもお申し込みください
※燈花会運営に関する仕事をお願いすることもあります

■活動時間 ①
17:00頃~22:15頃まで
お手伝いいただく会場は当日案内させていただきます。
(受付時間)16:00~17:00 受付後、随時会場へ移動して作業をしていただきます(17:00までには受付を済ませてください)

■活動時間 ②
19:30頃~22:15頃まで お手伝いいただく会場は当日案内させていただきます
(受付時間)19:20~19:30 19:30から会場へ移動していただきます(19:30までには受付を済ませてください)
募集対象 16歳以上の方(16歳未満の方は保護者同伴でご参加ください)
募集人数 毎日300名(応募多数の場合、お断りすることもあります)
第1次締切日 7月5日(火)
最終締切日 7月20日(水)
開催地 奈良公園と周辺の各会場(予定)
その他
・集合場所は奈良県庁前です
・動きやすい服装でお越しください
・軽食を用意しております(上記の活動時間②には用意しておりません)
・交通費は自己負担となります
・手荷物は各自で管理してください
・夜間の火を扱う作業になりますので、特に乳幼児をお連れの際はご配慮のうえ、ご参加ください。

注意:上記内容は変更することがありますので、あらかじめご了承ください。


パンフレットに写真入りで手順が説明されている。まず県庁前で受付を済ませると、《(NPOの)会員がやさしく説明します→カップを並べて点灯準備→いよいよチャッカマンで点灯→一客一燈・グッズ販売などの仕事もお願いします→最後の片付けまでお願いします》、というものである。

なら燈花会は年々盛んになり、ろうそくの使用本数も、当初は1日あたり約1万本だったのが、2007年には約2万本となった。開催エリアも2007年には計20カ所に及ぶ。来場者も年々増加し、最近では毎回約70万人となっている。

運営は、すべてボランティアたちの手によって行われる。灯人サポーターの募集枠は、1日300人である。ぜひ、ご協力いただきたい。
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奈良迎賓館のランチ

2011年06月24日 | グルメガイド
4/26、当ブログで県新公会堂の「天平青柳」が撤退し、新たに「奈良迎賓館」(奈良市春日野101)が出展するという話を紹介した。県の報道資料(4/22付)によると《「天平青柳」が閉店しましたが、平成23年4月29日(祝)に石鍋シェフがプロデュースする「奈良迎賓館」としてリニューアルオープンすることになりました。また、「クイーン・アリス・シルクロード」は、コンセプトを変え引き続き、石鍋シェフのプロデュースの下、シルクロード交流館で営業します》《「奈良迎賓館」 コンセプトは「お箸で食べられるジャパニーズフレンチ」としてゆったり食事をしていただけます。場所:奈良県新公会堂(奈良市春日野町101) 営業時間:11:00~17:00》。夜は、予約があれば営業するのだそうだ。



6/20(月)、県新公会堂で開かれた「奈良県経済活性化セミナー」に出席する機会があったので、初めて「奈良迎賓館」を訪れた。通常、月曜日は休館日だが、このセミナーに合わせてお店を開かれていた。それにしても「奈良迎賓館」とは、ビッグな名前をつけたものだ。石鍋シェフは西麻布(東京都港区)に「クイーンアリス迎賓館」というお店を開いていて、そこからの連想だと思うが、新公会堂はあのような建物なので、迎賓館という響きはとても重々しい。



お店に入ると、雰囲気は「天平青柳」を踏襲したものだった。他に2組が食事されていたが、庭の眺めが素晴らしく、とても落ち着いた良い雰囲気だ。「お箸で食べられるジャパニーズフレンチ」がコンセプトだが、「フレンチテイストの和食」といったほうがピッタリくる。ランチメニューは1種類(月替わり)で3,675円(税込み)。「水無月の献立」は、前菜の9種盛、オマール海老あられ揚げ白味噌仕立て、牛フィレ肉の網焼きワサビ風味(またはサーモンの若草焼き)、かやくご飯、本日のデザート。



まずは前菜が運ばれてきた。アワビ、エビ、鯛などの魚介類や季節の野菜を使った9種類もの前菜は、目で見るだけでも楽しい。メイン料理は肉と魚をチョイスできたが、私は肉(牛フィレ肉の網焼きワサビ風味)にした。柔らかい牛肉にピリッとワサビが利いて、これは美味しい。かやくご飯は、お代わりもできるということだった。「オマール海老あられ揚げ白味噌仕立て」とは、要は白味噌の味噌汁に海老しんじょうを浮かべたものである。





デザートは、フルーツや白玉がたっぷり入ったみつ豆。結構なボリュームだ。ご覧のとおり、とても完成度の高い料理であった。3,675円というお値段なので、そう頻繁には利用できないが、何しろこの環境なので、大切な人をもてなす場合には、喜ばれそうだ。いちどお試しいただきたい。

※奈良市春日野101 奈良県新公会堂1階
TEL:0742-24-5155
FAX:0742-24-5133
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大和焼きそうめん、B-1グランプリ挑戦へ

2011年06月23日 | グルメガイド
5/5(木)、平城京天平祭のイベントとして「ならB級グルメ決定戦」が平城宮跡行われた。そこで優勝したごちどりの「大和焼きそうめん」(580円)が、B-1グランプリをめざす、という記事が朝日新聞奈良版(6/17付)に載っていた。見出しは「奈良からB-1挑戦へ 大和焼きそうめん、道のりは…」。

《B級ご当地グルメの日本一を競う祭典「B―1グランプリ」。その頂を目指す取り組みが奈良で動き出す。切り込むメニューは、大和肉鶏などの地元食材を使った「大和焼きそうめん」だ。大和焼きそうめんは、生そうめんと野菜を鶏ガラスープのダシで炒め、大和肉鶏のスライスをトッピング。そうめんの食感と地鶏のうまみが絶妙に合う一品だ》。

《考案したのは奈良市大宮町6丁目の焼き鳥店「ごちどり」(畑純平店長)。5月5日に平城宮跡で開かれた「ならB級グルメ決定戦」に出品したところ、来場者の割り箸による投票で優勝に輝いた。主催した奈良市飲食店組合の増井義久理事によると、決定戦終了後、参加店舗から「大和焼きそうめんをご当地グルメに認定し、B―1グランプリを目指そう」という話が出た。今は「ごちどり」でしか食べられない(580円)が、7月には奈良、天理両市の居酒屋や小料理屋など11店舗(16日現在)でも食べられるようになる。ごちどりの笹井康之サブマネジャーは「食材は地元産に限定するが、細かい味付けは各店に任せたい」と話す》。


写真はすべて「ならB級グルメ決定戦」(5/5)で撮影

《今後、NPO法人「奈良の食文化研究会」と協力して町おこしの任意団体を発足させ、グランプリ運営団体「愛Bリーグ」への加盟を目指す。「奈良の食文化を全国に発信したい」と増井さん。仲川元庸・奈良市長も「行政としてもできることがあれば応援していきたい」とエールを送る。グランプリで上位に入るとテレビや雑誌に取り上げられ、観光客が増加。2006、07年大会優勝の富士宮やきそば(静岡県富士宮市)による地元への経済効果は、07年度以降で200億円以上、昨年優勝の甲府鳥もつ煮(甲府市)は年間28億円とみられている》。

《ただ、グランプリ出場への道のりは険しい。愛Bリーグ(本部・富士宮市)の渡辺英彦会長は「グルメのイベントではなく、あくまでも町おこしが目的」としたうえで、「加盟申請が殺到し、今は正会員になるまでに最低2年はかかる」と釘をさす。大和焼きそうめんのような開発型メニューはご当地グルメと認定されるまで時間がかかり、「最低でも30店舗以上で食べられるようにならないと厳しい」という》。

記事にあるとおり、B-1グランプリは営利目的ではなく、地域おこしを主眼としたイベントである。正式名称も「B級ご当地グルメの祭典 B-1グランプリ」で、「ご当地」というところがポイントだ。Wikipedia「B-1グランプリ」にも《B-1グランプリは、安くて旨くて地元の人に愛されている地域の名物料理や郷土料理を「B級ご当地グルメ」と定義し、その日本一を決めようという趣旨の大会である》《「B級ご当地グルメ」で地域おこしをしようという動きが日本各地で見られる中、ご当地グルメを利用し全国に知ってもらえるような宣伝活動をしようとする団体・グループが、日々の活動の成果をお披露目するイベントである》とある。



だから単独の飲食店では出場できず、「最低でも30店舗以上」という条件がつく。しかも、最初は準会員(支部加盟会員)となり、審査を経て正会員(本部加盟会員)に昇格して、はじめて B-1グランプリに出場できる。「加盟申請が殺到し、今は正会員になるまでに最低2年はかかる」とは、このことである。私は、奈良県から B-1グランプリ出場チームを輩出するには、県下各地の特産食材を使った料理をまず各地で普及させ、それがそれぞれの地域の名物料理に根付いたことを見極めてから準会員(支部加盟会員)をめざす、という格好を想定していた。

そういう意味で今回の「大和焼きそうめんがB-1挑戦へ」というニュースはやや意外だったが、奈良の特産品であるそうめんや大和肉鶏を使い、さっぱり美味しく仕上げたこの逸品は、もっと普及させればB-1出場も夢ではない。なお、大和焼きそうめんについて、よく「コシのある生そうめんを使用」と出ているが、そうめんは乾麺のほうがコシが出る。生そうめんの「モッチリ感」と、野菜をたっぷり使った「ヘルシー感」が、今どきの若者などに受けたのだろう。何しろ、半数以上の人が「大和焼きそうめん」に投票したのだから。

今年の奈良は、「食」のあたり年である(「食あたりの年」と言い間違えないように)。10月にはミシュランに奈良の店が登場するし、奈良のうまいもの会の「奈良のご当地グルメ決定戦」(仮称)が橿原公苑で開かれる(10/29~30)。これらは「奈良にうまいものあり」を全国にアピールするチャンスである。皆さんも、ぜひ地産地消で奈良を盛り上げてください!
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率川神社のゆり祭り

2011年06月22日 | 記紀・万葉
6/17(金)、率川神社で「ゆり祭り」が営まれた。毎日新聞奈良版(6/18付)《優美、神秘的な舞 率川神社「ゆり祭り」》によると《奈良市本子守町の率川(いさがわ)神社で17日、「ゆり祭り」で知られる恒例の「三枝(さいくさ)祭」が行われ、約700人の参拝客が訪れた。1300年以上前から続く伝統行事で、ササユリを愛したと言われる媛蹈鞴五十鈴姫命(ひめたたらいすずひめのみこと)を慰霊し、疫病退治を祈願する祭り》。







媛蹈鞴五十鈴姫命は、神武天皇の皇后である。子は第2代天皇の綏靖天皇となった。《午前10時半からの神事では、ササユリの花約300本で飾った黒酒(くろき)と白酒(しろき)が神前に供えられ、鈴木寛治宮司が祝詞を奏上。優美な雅楽の音色が響く中、4人の巫女(みこ)が薄紅色のササユリを手にして神楽「うま酒みわの舞」を奉納した》。







この神社のことは、吉田さらさ著『神様と出会う 神社の旅 奈良編』(青林堂刊)に分かりやすく紹介されている。《創建は、推古天皇が即位した593年。平城京や春日大社より120年ほど古い、奈良市内最古の神社です。祀られているのは媛蹈鞴五十鈴姫命(ひめたたらいすずひめのみこと)と、その両親である狭井大神(さいのおおかみ)と玉櫛姫命(たまくしひめのみこと)》《狭井神社に祀られるお父君の狭井大神は、名前は違っても、そのお隣にある大神(おおみわ)神社の大物主大神(おおものぬしのおおかみ)と同一の神様です。そういう事情で、遠く離れていても、ここは大神神社の摂社(せっしゃ)なのです》。


南都古社寺研鑽会・前会長の竹本啓哉くんも、行列に参加していた

《三枝祭(さいくさまつり)/この神社では、毎年6月16日から18日に、三枝祭という素敵なお祭りが行われています。媛蹈鞴五十鈴姫命の故郷、狭井川のほとりに笹百合の花が咲き誇っていたことから、酒樽に笹百合の花を生けて、姫神様に喜んでいただくお祭りが始まりました。使われる笹百合は、6月16日に大神神社を出発し、JR桜井線の電車に乗せて奈良駅まで運び、この神社まで届けられます》。


媛蹈鞴五十鈴姫命に扮したのは、今泉明子さん(奈良女子大学4回生 トップ写真とも)



この献納行事は、以前Mattyさんが書かれていたように、桜井市の豊年講の皆さん(往年の美少年)が担当されていて、もともと大八車で運ばれていたものがトラックに変わり、それが4年ほど前からJR(ゆり列車)になったということである。




銀とき子さん(右端)と五十嵐さんにもお会いした

6/17は、午前10時半から祭礼(三枝祭)が営まれ、午後1時15分から、七媛女(ななおとめ)、ゆり姫、稚児による巡行がある。お昼休み時間に神社にお参りすると、たくさんの知人と出会った。奈良新聞(6/18付)によると《午後は媛蹈鞴五十鈴姫命などにふんした七媛女(ななおとめ)や稚児ら約200人が近鉄奈良駅周辺の商店街を練り歩いた。媛蹈鞴五十鈴姫命の役を務めた奈良女子大学4年、今泉明子さん(21)は「身の引き締まる思い。伝統が受け継がれてきたことを実感できました」と話していた》。



ひと口に「1300年以上続く伝統行事」というが、これはスゴいことだ。しかもお祭りしているのが初代天皇のお后なのである。徒歩で桜井市から奈良市までササユリを運ぶのも、大変なご苦労だったことだろう。全く、奈良の祭りは「奈良の秘めたお宝」である。
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奈良のうまいもの会が発足!

2011年06月21日 | 奈良にこだわる
6/17(金)、奈良の「食」を全国にアピールする販促組織「奈良のうまいもの会」が発足した。県のHP《「奈良のうまいもの会」が設立されます!》によると《平成14年度から、平城遷都1300年を契機に、奈良の特産品を活用し、食べ物・味覚の面から奈良をアピールできる料理の創設を「奈良のうまいもの」づくり事業として行ってきました。この「奈良のうまいもの」を継承・発展させるため、販売店による新たなブランド推進組織「奈良のうまいもの会」が立ち上げられます》。


来賓挨拶(県マーケティング課長)

《新組織では、2010年(平城遷都1300年)以降も、奈良の「食」に関心を持ち、それを目当てに奈良を訪れ、巡ってもらえるよう、県と協働しつつ、販売店自らの力で、奈良の食づくりの情報発信を行います。このことにより、観光客はもとより、地元県民にも支持される「奈良のうまいもの」ブランドを確立することを目指します。加盟店舗は、51社78店舗(別紙のとおり)で、下記の事業を推進していく予定です。・「奈良のうまいもの会」の開催・奈良の食材を使ったフェアの開催・「奈良のうまいもの」の新たなルール、カテゴリーを検討 他》。


設立総会の様子。中央は井上昇会長



設立総会は6/17(金)11:00~11:30、ホテル日航奈良で開かれた。会場で、吉野荘 湯川屋の専務さんと女将さんにばったり出くわした。喫茶・飲食部会に入会されたのだ。うまいもの会の会長は、「仕出し割烹井の上」の井上昇氏(株式会社イノウエ社長)、喫茶・飲食部会長は平山明弘氏(奈良ロイヤルホテル総支配人)、物販部会長は梅守康之氏(株式会社梅守本店代取)、弁当部会長は井上昇氏、というメンバーだった。ばあくの泉澤ちゑ子さん(喫茶・飲食副部会長)や、御杖ふるさと交流公社の安田智子さん(物販副部会長)のお顔もあった。井上会長は元気いっぱいに、「一生懸命突っ走っていきたい」と挨拶された、これは頼もしい。


大和の昼膳(奈良ロイヤルホテルのHPより)

県の「奈良のうまいもの」づくり事業は2002年(平成14年)に発足し、同年「奈良のうまいもの」づくり部会が立ち上がった。委員(12名)のうち4名は公募され、私はこれに応募し書類選考の結果、委員に選ばれた(応募者は28名だった)。



当初、任期は2年程度と聞かされていたが、第1弾「創作料理7品」、第2弾「郷土・特産品料理」、第3弾「お菓子」、第4弾「あじわいグランプリ弁当」と企画が次々に打ち出され、継続されてきた。それがやっと今回、行政の手を離れた民間組織として「奈良のうまいもの会」が発足し、めでたく引き継がれたという訳である。

予定されている事業のうち、私が最も注目していたのが「(仮称)奈良のご当地グルメ決定戦」だが、これは10/29(土)~30(日)、橿原公苑で「奈良まほろば市」と同時開催されるのだという。


あなら寿し(梅守のHPより)


仕出し割烹井の上のHPより

「奈良のうまいもの会」の目標は《観光客はもとより、地元県民にも支持される「奈良のうまいもの」ブランドの確立》である。まずは地場産品を使った「ご当地グルメ」の開発・発掘・普及により、「奈良にうまいものあり」を全国にアピールしていただきたいものだ。
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