
ウチの裏山の景色もすっかり初冬、もうすぐ本格的な冬がやってくる。
訳知り顔にもっともらしい憶測を書いてみよう。
その前に、私はカルロス・ゴーンの莫大な役員報酬を知ってから日産関連総てを嫌ってきた。
日産の車を見ると、良し悪し性能なんかより、持ち主は購入代金の幾らかがゴーンのふところに入ることを気にしなかったのだろうかと思う。
高額脱税虚偽報告は、権力集中による傲慢さが招いた犯罪とか何とか言われている。
日産はルノーが大株主で元国営企業だったルノーはフランス政府が大株主なので、フランスのマクロン大統領の思惑が働いた陰謀説もあるようだ。
いやいやそうではなく、ルノー、日産、三菱自動車の会長であるゴーンから日産と三菱自動車を取り戻すための安倍日本政府の権力行使だという説もある。
岡田天皇と言われた社長が解任された席で発したという「なぜだ」というセリフが流行した三越事件というものがあったが、それと同様の社長解任劇クーデターだという記事があった。
唐突な逮捕劇が不可思議であまりに不自然だという評論もある。
そこで思うのだが、この事件が何に一番近いかというと、田中角栄のロッキード事件ではないか。
あれは世界を操る大きな力によって仕組まれた失脚シナリオだったという説を私は信じている。
キッシンジャーが深く関わっていたことを示す『あれは失策だった』という回顧述懐があったという記述も読んだ。
とするなら、田中角栄が無断で日中国交をやってしまったと同様、ゴーンが大きな逆らい方をしたか、やりそうなのでのさばらせてはいけないという判断があって、この度のシナリオが用意されたのだろうと思うのだ。
政治と経済は切り離すことなどできないのと同様に、経済と軍事も切り離せない。
ゴーンは邪魔になった。
ゴーンは『しまった』という思いと共に何を呟いているだろう。
『風と共に去リぬ』などとは決して思っていないはず。

例年より遅い初雪が降った。