

ゴミとしてのソバの葉を煎じてお茶代わりに飲む。
子供の頃、お寺では釈迦誕生の日、【天上天下唯我独尊】の釈迦像を庭に安置し、村の者は釈迦像の頭に甘茶を掛けてから甘茶をご馳走になった。
砂糖の甘さではない微妙な甘さで、ガブガブ飲める代物ではなかった。
甘茶と少し似た甘さで、子どもの頃は好きではなかった味が今は美味しいと感じる。
殺菌とか覚醒などの効能はないだろうし、白湯よりマシ程度のソバの葉茶。
せっかく実を落とす段階でふるい分けられた葉があるのに、MOTTAINAIとついつい思う。
転んでもタダでは起きずに取り返しのつかない遅れをとる、いつもの癖で捨てられない。
流行りのラーメン屋さんがスープを作るときに削り節をガサッと入れるのをテレビで観たことがあるけれど、そんな感じでひとつかみ鍋に入れてストーブに。
1時間もせずにいい色が出て、ほどよく甘い。
ソバの葉は花の時分には野菜として食べるらしいし薬効もあるようだ。
肝心のルチンは水溶性ではないので、乾燥した葉っぱを煮出して飲んでも薬にはならないかもしれない。
煮出し時間を長くして色が濃くなっても、冷めてしまっても味はあまり変わらない。
毒にも薬にもならないかも知れないけれど、ガブガブ飲めるというところがソバの葉茶の良さか・・。