



京都市内での軽い用事を済ませたあとで、帰路の東山五条バイパスは車のドアガラスを下げ風を受けて気持ちよく走らせた。
ときどき休憩する場所の峠に、大きな枝垂れ桜が数本あるのだけれど、春の気配はなかった。
なかったどころか昨年の台風21号の爪痕が残っていた。
春盛りになったら、今までの半分量ほどの花が咲くだろうが『無残よのう』という姿になるだろう。
T字路を曲がり将軍塚に上がってみると、早咲きの桜が1分咲きといった感じ。
天気予報通りの暖かい日和なのに広い駐車場に観光バスはなく、仕事をサボっている営業マンとか時間つぶしのおっさんとか初老夫婦がいるだけ。
あと1ヶ月もすれば、スマホを構える観光客でいっぱいになり、様々な外国語が甲高く交わされるだろう。
展望台から京都市内を見下ろせば、春霞に違いないかすみ方。
明日は今冬最大級の寒波がやってきて急激に温度低下がもたらされるらしいので一日だけの春体験。