
濁り酒で有名な『月の桂』という会社が京都にあり、そこの酒粕をいただいた。
酒粕を焼いて食うというのは知っていたけれど経験はない。
石油ストーブを導入した我が家はストーブを暖房としてだけ点けておくようなもったいないことをしない。
そば茎を常時煎じて茶としており、燃焼で蒸気が発生しているけれどヤカンでお湯も沸かしておくので加湿器としても万全に働かせる。
で、酒粕をストーブで焼いてみようと考えた。
そのようにしなさいと言わんばかりに酒粕は薄く剥がれる層になっていた。
こんがり焼いて食ってみると『なるほどね』という味ではあるが飛び切り旨いとまでは思わなかった。
酒粕を焼いてはむしりむしり食いつつ、酒はしづかに飲むべかりけり・・などと呟く人もいるのだろう。
若山牧水は一升酒を呑み続けて肝硬変になり44歳で死んだとか。