


今年最後の経理上の仕事を済ませるために出かけた。
ずっと前に交流のあった人の言っていたことを思い出しながら、1万円足らずの支払い清算だけれどわざわざこちらから出向く。
年初から金の出て行くのは縁起が悪いから、支払いは繰り上げてでも年度末にやってしまい、1月は請求に応じないというものだった。
「今年はお世話にゴニョゴニョ、良いお年を」ということでの帰り道、何となく明治天皇陵に寄ってみた。
長期間にわたる風邪のせいで体がなまっているだろうし、石段を上がってみようと思ってのこと。
23段上がると踊り場があってまた23段上がるの繰り返しで、23×10=230段だった。
途中で息を整えたりして、一気に上がれなかったのが情けない。
帰りは石段を降りるのがためらわれて、妃の昭憲皇太后陵の方に回りながら戻れる緩やかな参道を選んだ。
スマホのデータを見ると、上がった階数は13とあったから、1階を3mとして、およそ40mの石段。
階段上から南を見下ろせば、右手に見えるビル群は向島ニュータウンで京都市が南に突出した部分。
左手下は、わが宇治市の六地蔵地区が京都市に食い込んでいる地域。
空に点々と黒く見えるのは、この伏見桃山明治天皇陵の森を寝ぐらにしている鴉がやってきているところ。
暗くなるまで鴉どもが飛び交い鳴きわめく森なんである。