けもの道や尾根伝い道や送電線鉄塔への道が、近所の山々には張り巡らされている。
ボーイスカウトがオリエンテーリングをやる目印を見失わない限り安全なので、私の気に入り徘徊コースがいくつかある。
ところが2012年の宇治の豪雨以後、台風被害も重なり、おびただしい倒木で道がズタズタになっている。
もう無謀なことはできないので初めての道は行かないのだけれど、倒木を乗り越えることも迂回もできず断念せざるを得ない場合もある。
そうして、今回の徘徊では倒木を避けているうちに道を見失い、とんでもないところに行ってしまった。
山の平らなところに小屋があった。
じつは10年以上前にも見たことがあって、誰とは知らないけれどどこぞの拗ね者世捨て人の隠れ家だったはず。
その時は、こざっぱりとしていて、長袖シャツとモモヒキなどが干してあった。
小屋に気づいた時点で引き返したから、住人がこちらを窺い見ていたかどうかもわからない。
今回は道を見失い、迷った末に小屋を見つけたおかげで、だいたいの位置を知ることができ、本来の道に戻れた。
窓がふさがっていなかったし、乱雑さが放棄された荒れ方なので生活臭がなく、もう住んではいないだろうと思われた。
それでも接近はせず、慎重にエリアから離れた。
マウンテンバイク(自転車)があったり、アルミハシゴがあったりして、なんとも首をひねるばかり。
それでも、私に見つけられてしまったから住まなくなったのではないことは明らかな、物の多さと充実ぶりが見られた。
2枚目の画像は、地面に落ちていた小鳥の巣。
巣立った後の用済みであればよいけれど・・。
メジロあたりだと思われるが、近くでオオルリのオスを見たから、そうであればなおの事よし。
見上げる角度で見るオオルリは腹が白くて残念だけれど、今回は山の斜面の低い枝に止まっていたので、青一色の青い鳥に見えた。
ステイホームという題で書き始めたけれど、そぐわない話になってしまい、ワンダーフォーゲルにした。
渡り鳥という意味だけれど、山歩きのクラブなんかの名前にもあるし、オオルリは渡り鳥なので、ちょっと意味深げにこれでいいかと。