鳥瞰ニュース

空にいるような軽い気分で・・・

採蜜という蜜盗り

2023年08月11日 07時40分40秒 | 養蜂








ニホンミツバチの採蜜は9月〜10月に年1回というのが一般的なのだけれど、飼っている群の1つをこの時期一昨日に採蜜した。
4段の重箱式最下部にまで巣が下りてしまっていて、最上段の貯蜜ハニカムにはすべて蓋がされているだろうことが予想された。
本来なら最下段に一箱継ぎ足してから最上段を切り離すべきところを、アパート式が屋根裏につかえるのと、全体が重すぎるに違いないこともあって、先ず最上段を切り離した。
そうして3段を持ち上げたのだけれど、基部の底まで着いていたようで、最下段箱から巣がさらに雫状に垂れていた。
助手をしてくれた友人が継ぎ足し箱を入れてくれて、ようやく3段分を持ち上げて待つ私が元通りにしようとして、巣の垂れ下がりを擦らせて壊してしまった。
そんなこともありながら、二人共パニックになっている蜂に刺されることもなく、一応の形に戻したのだけれど、その後がいけなかった。
まるで分蜂でもするように、中の蜂がほとんど出たのではないかと思われるほどに、階段状巣門に蜂球を作ってしまった。
いわゆる巣落ちからの逃去が始まるのかも知れないと危惧した。
午前中に採蜜という蜜盗りをして、昼もかなり過ぎてから撮ったのが2枚目の画像。
7月31日に『蜂の暑さ対策』という記事を書いた、その群なので、何かあれば外にでる性質の群なのかもしれないとも考えた。
このようになるのは初めての経験なので、情報を共有(シェア)するために、夕方になって友人を呼んで二人で眺めつつ結論の出ない協議。
継ぎ目にテープで目張りしないでしまったのも悪かったのではないかと、昨日の朝目張りをしたのだが、底の通風ネット越しに蜜がかなり垂れていた。
そのようになるのも初めてのことで、蟻も巣箱周りに早速たかっていて、それも逃去の原因になりそうだ。
昨日の朝は一昨日の蜂球状態をそのまま保っていたので、本当に逃去するのかも知れないと、あちこちの待ち箱を観て回ったが探索蜂は観られなかった。
壁板を伝っている蟻達を手で数十匹ほど潰し、箱の目止めもしたのだから、逃去を思いとどまって欲しいと願うばかり。
そうして昼前になったら、だんだんと蜂球は小さくなったので、パニックは収まりつつあるのではないかとひとまず安堵した(3枚目)。
暗くなる頃に、巣箱を確認したら、蜜が垂れている真下にミツバチの幼虫が50匹ほど落ちていた。
いわゆる子捨てという現象で、通風ネット越しでもこれ程だから、内部の底には累々たる幼虫の死骸があるのかも知れない。
ウイルスなどの要因ではなく、とにかく乱暴な蜜盗りでパニックになったせいではないかと思われる。
捨てられただけではなく、一匹たりとも動くものはいなかったから、子殺し子捨てであることは間違いない。
巣を持ち上げて確認できないこともないけれど、この状態で火に油を注ぐわけにもいかないので静観する。
蜜は予定通りに、十分な重さがあり、来月にももう一箱採(盗)っても良いくらいだけれど、そこまで鬼になれるか。
私にしてもなかなかの経験となり、ウチの1群を託した養蜂新米の友人は、『オラとてもじゃないが蜂がめごくて、こっけのことはできねぇ』と言う。
それに加えて、『バチが当たったんだすけ供養してください』と、意外にスピリチュアルなのでありました。
コメント (2)
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