サツマイモの葉の上にアシナガバチ(脚長蜂)のような蜂が居て、土くれに見える何かに向かっていた。
観てる間に蜂が土くれのような丸いものをくわえたようだったので、近寄って良く観ると蜘蛛を捕まえたのだった。
蜘蛛も毒針を持っているはずだから、大きさは蜂有利だが反撃もするのかと思えば、蜂は後ずさりしながら、しっかり蜘蛛をくわえ直した様子。
撮りだして数秒の間に、蜘蛛をくわえて飛び立ったが、1mほど移動しただけの不時着状態で草の中にまぎれてしまった。
アシナガバチの仲間で検索したけれど、尻が黒くて、先だけ黄色いタイプのものは、いないようだ。
それなら、泥の巣を作って獲物を入れて卵を産みつけるドロバチ(泥蜂)の仲間かと捜したが、その中にも見つけられない。
ツマアカクモバチ(褄赤蜘蛛蜂)という、蜘蛛を捕まえる尻の先の赤い蜂、なら名前からこれで良さそうだが、先は黄色でもあり他の特徴も違う。
獲物は蜘蛛だけではなくて、これはたまたまだったのか、それにしても外見からすぐに名を調べられる蜂と思ったのに残念だ。
追記;子共科学電話相談を聞いていたら、この蜂のことではないかと思われるやり取りがあったとの情報があった。
ベッコウバチ(鼈甲蜂)ではないかとのことで調べてみると、蜘蛛を狩る蜂としてベッコウバチ科の特徴そのままだった。
科に100種類もいるようで、とんでもなく珍しいものではないとしたら、キバネオオベッコウ(黄翅大鼈甲)ではないかと思われる。
蜘蛛の雌だけを狩り、穴の中に埋めて卵を産み付け、孵った子は蜘蛛だけを喰って育つとある。
蜘蛛の雄はたいてい貧弱なので大きい雌蜘蛛だけがターゲットとなるようだ。