5日前に採蜜したときの不手際で、あわや逃去かという危機的状況が起こり、毎日観る時々に状況が変わって一喜一憂してきた。
それでも、巣門にほぼ全数が蜂球となって観察窓から覗くかぎり飼育箱内には一匹もいないような状況からは脱したようだ。
外にそこそこの大きさに蜂球ができていても、飼育箱内には必ず蜂がたむろしているのを観られるようになった。
女王蜂が絶対的に君臨していて、自分の生んだ働き蜂達を支配指揮しているのではないということが分かる。
現象として観ると、蜜を盗られ巣も壊されたのにめげずに修復して復活をめざそうという地道派閥と、やってらんねぇから逃げようという新天地派閥に分かれたように見える。
友人の見解は、持ち場が盗られ破壊されてしまった働き蜂が、自分の居場所がなくて出たり入ったりたむろしているのではないかということ。
いずれにせよ、昨日の夕方が1枚目の画像で、今朝はほとんど巣門にいなくなったから飼育箱内に入ったものと思われる。
飼育箱の観察窓から確認してもよいのだけれど、こうなると観ない方がいい、刺激しない方がいいと、こちらが消極的になる。
地道派閥が新天地派閥を説得し取り込みに成功したか、それぞれが持ち場を協調共同でやることにしたのか。
ついつい擬人化して情緒的に解釈するのは、アラ後期高齢ボーダーの二人がつるんで話を面白く作り上げる会話。
2枚目画像は、いまうちの周りを何匹も飛んでいて、ときどき私のミツバチを捕まえては喰うオニヤンマ(鬼蜻蜒,馬大頭)。
決めたコースをすーっと行き来しては突然向きを変えて、巣門から出入り直前直後のミツバチを襲って捕らえる。
捕らえると、かならずその後ゆっくりと喰うためか止まる場所を捜す。
飛行中に捕まえるのは難しいが、止まろうとしているときや止まっているときは、捕虫網を下から振り上げるとオニヤンマだって簡単に捕れる。
捕虫網から取り出して翅をクリップで止めても、まだミツバチを離さずにもぐもぐ噛み続けている肝の座ったやつ。
私はニホンミツバチの楽園を目指しているけれど、それはミツバチを捕獲するやつらにとっては大楽園だ。