歩道があって街路樹も植えられている通りを歩くときは、車に気をつけないで良いからか、歩く足元に注意が向けられる。
そうして、植わっている木の根元を必ず観て、いつも『面白いな』とか『すごいな」と感心する。
舗装と縁石のせいで窮屈なトウカエデ(唐楓)の根元がごつごつと変形した様子や、緑青色の地衣類。
それに苗木が植えられた当初の支えだった杭が、根元だけ残っているのも興味深い。
昨日の散歩では、しばしば行く公園で2Lペットボトルを利用したトラップが立木にくくりつけられているのを見つけた。
上の方3分の1を切って、逆さまに押し込んだだけの簡単なタイプで、小さな甲虫(コウチュウ)を捕まえるためのもののようだ。
公園管理者が害虫退治のために据えたようなものではなく、子どもが面白半分に仕掛けたのが放置されたものに違いない。
覗いたらゴミムシと思われるのが1匹と、あとは落ち葉がたくさん入ってしまい、用もなく注目されることもなく、何となくそのまま。
もうひとつの見晴らしの良い公園に行ったら、雨がちの天気だったので比叡山は見えなかった。
雲がたなびいている中にぽこんと突き出たようになっている山は日野岳だと思われる。
灌木に覆われているから、石の積まれたケルンを見て、ようやくそこが頂上と分かるといった山。
日野の荘、日野氏、日野富子、日野川、親鸞、誕生院、法界寺、鴨長明、長明石といった歴史を見下ろす位置にある日野岳。