耳が遠くなって不便を感じることも多くなり、シンプルに『補聴器』という文字だけの看板を掲げている専門店を訪ねた。
テニス仲間から、その店の広告チラシをもらったことも後押しとなり、予約の電話を入れて、1週間後の昨日の指定時間に行く。
先ずは机を間に対面して、店主はほとんど何もしゃべらず、こちらの表現力を試すような、カウンセラーのような雰囲気。
1人でいる分には、テレビなら音を大きくすれば良いし、字幕を出せる番組以外は観ないので不便を感じない。
ところが、人と話をしている時に聞き返さないと言っている意味が分からないことが多くなり、集会では半分ほども聞き取れない。
田舎の友人の1人が片耳にぴたりとはめ込むような補聴器をしていて、具合良さそうなので欲しいと思っている。
ホームセンターで耳掛け式補聴器を買って使ってみたけれど、ハウリングがあったり、雑音を拾いすぎて使用に耐える代物ではなかった。
というようなことを、問わず語りに吐露できることがなんだか心地よかった。
そうして、『ではとにかく聴こえ方を調べましょう』と冷蔵庫のようなサウナのような【SILENT BOX】に入るよう促された。