カワウは盛んに潜水を繰り返す個体も1羽いたが、その後で観た2羽は石の上で羽繕いをしていた。
アオサギは大きい図体なのに首を縮めて、顎下の羽が仙人の白鬚と見なしたいところだが、貧相な寒がり爺さんの風情。
コサギは川の中で、歩行者自転車専用橋の上から観られているのも気にせず、脚を突き出してどじょうすくいの仕草を繰り返していた。
キンクロハジロ(金黒羽白)のオスは、白黒のコントラストが美しいけれど、金色の目が陰険な印象を与える残念な鴨。
山科川の土手道を散歩中に冷たい風が吹いて雪が降ってきた。
風華(かざはな)とも霰(あられ)とも霙(みぞれ)とも言えない感じ。
風華ならふわふわとして小さくても雪の結晶が見えるのにそれがない。
霰なら雹(ひょう)まで成長しなかった小粒で真っ白な雪玉で、霙は顔に当たればべちゃっと冷たい半透明の粘りのないジェルのようなもの。
昨日の雪はわずかな時間だけ風に混じっていた、空中でのみ白く見える、不定形風華雹もどき霙もどきという感じ。
そんな冷たい中で川の中や岸に居たのは、アオサギ、コサギ、カワウ、マガモ、コガモ、キンクロハジロ、ムクドリ、ツグミ。
寒くて餌やりオバさんが出向いて来ないからか、ドバト、スズメはいなくて、カラスは1羽だけ対岸をいつもの大股で歩いていた。