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鐘を鋳造する工程で、ミツバチの巣を精製して採れる蜜蝋を昔は使ったというのを何かで読んだことがある。
ウチでもニホンミツバチの採蜜をして、絞りきった後の巣カスを煮沸して蜜蝋を得た。
ミツバチをやり始めるときに、手取り足取り教えてくれる人はいなかったので、インターネットで学んだ。
分蜂を準備する偵察蜂をおびき寄せるために蜜蝋を箱に塗るのだと知って、何千円かの蜜蝋をネット販売で買った。
分蜂群のおびき寄せに成功し、採蜜したら蜜蝋は自動的に、手間はかかるけれど手にすることができる。
蜜蝋の利用法はネットに色々と示されているけれど、そこまで手が回らなくて少しずつ溜まっていく一方。
このごろ付き合いが始まった近くの若手は化学の教師で、それが天職のような人。
彼にウチのミツバチを紹介して採蜜も手伝ってもらい、蜜蝋を見せたら、ちょっとやりたいことがあるから貸してくれないかと言う。
差し上げると言ったのに、すぐに不純物の混ざった蜜蝋をきれいに精製して、尚且つロウソクなどを作ってきてくれた。
私の蜂蜜に付録として蜜蝋ロウソクを付けて販売したらどうかとか、色々と付加価値を付けるアイデアを示してくれる。
彼は公務員だからサイドビジネスをやる気など全くないのだけれど、私に様々な方向性を示すのを面白がっているのかもしれない。
蜜蝋の灯影は行く道を照らすほどではないけれど、火をみながら自分を見つめるくらいはできそうだ。