今冬は鳥をあまり見ない気がする。
小さな庭に餌台を作って、グジュグジュに崩れた熟柿を置いてもなかなか鳥がやってこない。
ヒヨドリに見つかったら、取り合いになってうるさくてしょうがないことになる。
そうなる前にメジロがやってきてくれた。
サッシを開けたら逃げていきそうだから、かなり斜めからガラス越しに撮り、紗がかかったような写り具合。
愛いやつよの~と、腹具合の悪いのもしばし忘れる。
わずかな鈍痛なので、何かに気が紛れたら、痛みなんぞは感じない。
腹を意識してしまうと、今までに感じたことのない、何かが居座っているような気配を感じる。
これが妊娠なら嬉しいのかも知れないけれど、この歳ではあり得ない、いやいやそうはいくかい、おれは男なのだった。